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福井で舞台「ナスカの地上へ」 新進の3人組、「地元に新たなサブカルを」

「+3(たすさん)」のメンバー。左から、もりさん、笠松さん、上田さん

「+3(たすさん)」のメンバー。左から、もりさん、笠松さん、上田さん

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 福井駅西のイベントスペース「福井 北ノ庄クラシックス」(中央1)で4月16日、舞台「ナスカの地上へ」が行われる。

会場の「北ノ庄クラシックス」。福井駅西エリアにある、北の庄城址(じょうし)・柴田公園に隣接する

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 福井在住の若者3人が立ち上げたクリエーターユニット「+3(たすさん)」による第1回公演。恋愛や結婚などの出来事をテーマにしたコント、一人芸、朗読劇など計5本をオムニバス形式で展開する。

 「+3」は今年2月、代表で脚本・演出を務める笠松大誠さん、テレビCM出演などタレント活動などを行うもりゆかさん、笠松さんの友人である上田陸さんで発足。結成のきっかけは、笠松さんともりさんが参加した福井県主催の仮想大学「エキセントリック・カレッジふくい」だった。

 東京都内の芸術系大学在学中から大手芸能事務所の養成所に所属し、卒業後は芸人として活動した経験もあるという笠松さん。故郷にUターンし、「福井には若い世代に刺さるようなサブカルチャーや、それを表現できる場がまだまだ少ないのでは」としばしば感じたという。

 結婚を機に福井に移住したもりさんも、笠松さんと同様の思いを抱いていた。元アイドルという経歴を持つもりさんは、「アイドルとしてステージに立つことで自分を表現し、社会とつながっていたという実感があった。同じような思いで表現に携わりたい人がいるのではと期待し、カレッジに参加した」と振り返る。

 「福井に新たなエンターテインメントを」と結成準備を始めた2人に、笠松さんと中学時代からの付き合いという上田さんが加わった。「演劇ユニットというわけではなく、さまざまなエンターテインメントに挑戦していきたい。私自身が抱く『理性の壁』のようなものも、新たな表現を通じて解放していければ」と上田さん。

 活動1年目は3カ月ごとの舞台を軸に展開する予定で、「活動フィールドの異なる人たちとの化学反応を期待して」(笠松さん)、ゲスト出演者を起用する方針。今回はFM福井「Update Evening!(アップデート・イブニング)」DJなどを務める大川晴菜さんを迎える。

 福井のサブカルシーンの新たな芽吹きを公演名に込めた。初舞台を前にメンバーは、「SNSフォロワーも増えつつあり、『+3』への期待を感じる。期待以上の公演を届けたい」(笠松さん)、「未完成の3人が新たなことを始める瞬間をそばで見つめてもらえるとうれしい」(もりさん)、「『福井に勢いのある面白い表現者が出てきた』と感じてもらえるきっかけになれば」(上田さん)と、それぞれ笑顔を見せる。

 19時開演。料金は1,200円。同ユニットのインスタグラムアカウントで予約を受け付ける。

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