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鯖江在住の親子が共著 「面白がる子育て」の日々、一冊に

撮影に応じる陽生君(左)、治幸さん

撮影に応じる陽生君(左)、治幸さん

 鯖江市在住の親子が執筆した書籍「みるみる自走する! 子育てはリアクションが9割」が5月27日、新潮社(東京都新宿区)から出版された。

プログラミングも好きだという陽生君

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 手がけたのは、鯖江市職員の大森治幸さんと長男で神明小6年の陽生君。陽生君は塾に通わず独学で数学検定準1級、実用英語技能検定2級を取得した。テレビ番組「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に「宇宙博士ちゃん」として出演し、元宇宙飛行士の向井千秋さんと宇宙関連イベントで登壇した経験もある。

 同書では、子どもの言動に親が肯定的に反応する「リアクション子育て」を提言する。治幸さんによると、命に関わることや社会のルールを教える指導は親の役割の「1割」で、残りの「9割」を子どもの発見や疑問を面白がるリアクションに充てるという。

 出版のきっかけはSNSを通じた編集担当者からの声かけで、昨年の春から夏にかけて執筆を進めた。元新聞記者の治幸さんは「説明を並べただけでは頭に入ってこないと考え、わが家の情景が分かるようなエピソードを通じてリアクション子育てのエッセンスを感じ取ってもらえれば、と思いながら書いた」と話す。

 ピザの切り分けから数学の法則に気付いた陽生君がホワイトボードで計算し、その後、家庭内ピザパーティーに発展した話や、身長制限などで本来は応募資格がない宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士選抜試験に「下校班の班長」という肩書きで応募し、JAXAから応援メールを受け取ったエピソードなどを盛り込む。

 同書後半には、「宿題をなかなかやらない」「物を元あった場所に戻さない」といった「子育てあるある」に大森さん親子が答える「リアクションで解決! 『困りごとQ&A』」という章も設けた。

 治幸さんは、英語教員を目指していた大学時代を経て新聞記者の道に進んだ経歴を持つ。「地域の人にとって当たり前の日常も、外部の目から見ると興味深い出来事だったりする。物事を面白がって受け止める『記者マインド』も子育てに反映されているのかもしれない」と治幸さん。お笑い芸人のサンシャイン池崎さんのポジティブなリアクションにも影響を受け、子育ての参考にしてきたという。

 陽生君は現在、英語検定準1級や数学検定1級の取得を目指す。保育園時代からの友人の影響で始めたマージャンにも数理的観点から関心を寄せ、「小学生プロ雀士」を目指しプロテストの受験も考えているという。

 「『自分たちのやり方が正解だから、みんなもやってみてほしい』というスタンスにはしたくなかった」と治幸さん。「リアクション子育ては、親が上から目線でジャッジするような『褒める子育て』とはニュアンスがやや異なる。読んだ人それぞれの家庭で明るいリアクションが生まれるきっかけとなれば」と話す。

 四六判変型、192ページ。価格は1,815円。

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