福井市のバー「レッツゴーヤング」(順化1)のジュークボックスが7月中旬、復活した。
2020年9月にオープンした同店は1980年代カルチャーを楽しめるバー。独ワーリッツァー社製のジュークボックスが店の呼び物で、「UFO」「め組のひと」「ダンシング・ヒーロー」「赤いスイートピー」「タッチ」「悲しみがとまらない」など、1970~80年代のヒットシングル約80枚をそろえる。
ジュークボックスは1978(昭和53)年製で、閉業した新潟市の居酒屋から譲り受けたビンテージ機器。店主の松成由美さんによると、同機器を目当てに遠方から訪れる客もいるという同店の「看板」で、開店以来約6年間、客同士が昭和の話題で花を咲かせるきっかけづくりに貢献していたという。
松成さんは「古い機械なので以前から小さなトラブルはあったが、6月に入りついに電源が入らなくなってしまい、東京の専門業者に預けて本格的な修理を行うことになった。東京から搬出に来てくれた業者の人は超ベテランという雰囲気の人で、修理できる職人の希少さを物語っている印象を受けた」と振り返る。
約1カ月間にわたる整備では、電源周りの修理のほか、部品調達が難しくなりつつある内部照明の蛍光灯をLED化するなどの改造も行われた。7月17日、再び店頭にお目見えし、懐かしいドーナツ盤の音声を店内に響かせられるコンディションが整った。
「A面を選曲したのに気まぐれでB面がかかってしまうなど実はまだ本調子ではない状態。『完全復帰』にはドイツから部品を取り寄せる必要があり、届くのに1カ月ほどかかると聞いた。それまで、この気まぐれな状況も愛嬌(あいきょう)として受け止めてもらえれば」と松成さん。
近年の世界的なシティーポップブームを背景に、米国やオーストラリアなどから訪れる外国人の姿も見られるようになったという。松成さんは「部品さえ調達できれば使い続けられるのがビンテージ機器の良さ。福井駅から店のある片町エリアまでわざわざ足を運んでくれる人たちのためにも、直せる限り大切に使い続け、『相棒』として一緒に歩んでいければ」と話す。
定期的なメンテナンス体制づくりに向け、クラウドファンディングで支援を呼びかける。目標金額は50万円。支援金は機器の修理費や維持費などに充て、返礼品としてジュークボックス再生券、オリジナルロゴキーホルダー、9月に予定する6周年記念イベント招待券などを用意する。締め切りは9月20日。
営業時間は19時~翌1時。日曜定休。