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福井で映画「嵐電」公開へ 初日舞台あいさつに勝山市出身・窪瀬環さんも

窪瀬環さん。「メインキャストとして参加することのできた映画が福井で公開されることがうれしい」と話す ©Migrant Birds/Omuro/Kyoto Univercity of Art and Design

窪瀬環さん。「メインキャストとして参加することのできた映画が福井で公開されることがうれしい」と話す ©Migrant Birds/Omuro/Kyoto Univercity of Art and Design

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 映画「嵐電(らんでん)」の舞台あいさつが8月24日、福井市にある映画館「メトロ劇場」(福井市順化1)で行われる。

「嵐電」のワンシーン ©Migrant Birds/Omuro/Kyoto Univercity of Art and Design

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 「嵐電」は映画「ゲゲゲの女房」などを手掛けた鈴木卓爾監督がメガホンを取り、京都市西部を走る京福電鉄嵐山線(通称「嵐電」)沿線を舞台に男女3組の恋物語をつづる作品。鈴木監督が准教授を務める京都造形芸術大(京都市左京区)映画学科の劇場公開映画製作プロジェクト「北白川派」の第6弾作品として製作された。

 舞台あいさつは同館での上映開始に合わせて同館や配給会社など関係者が企画した。当日は鈴木監督のほか、青森から京都に訪れた修学旅行生・北門南天を演じた女優・窪瀬環さん(勝山市出身)が登壇し、製作エピソードや作品解説などのトークを予定する。

 窪瀬さんは同学科俳優コース卒業後、フリーの役者として活動を展開中。「出演したかった鈴木監督の長編映画が出身県で上映されることが本当にうれしく、公開初日に立ち会えることがとても楽しみ。見る人の共感ポイントは住む街によって違うかもしれないが、年齢や境遇を超えて共通して刺さる点もあるのでは」と話す。

 鈴木監督は静岡出身で福井を訪れるのは初めて。「私にとって電車とは、東海道線や東海道新幹線のように、遠くから来てどこかはるかにまっすぐ去って行く存在だった。嵐電のような『いつもそこにいる』というような感じには驚きの思い」と自身の「電車観」を明かす。

 福井の私鉄であるえちぜん鉄道は京福電鉄がルーツで、嵐電とはいわば兄弟関係の間柄でもある。鈴木監督は「『嵐電』で福井に伺うということに不思議な縁を感じている」とも話し、「映画を撮りながら、どこへも行かないですれ違い続ける嵐電に憧れ続けた。福井の皆さんには、嵐電にキラキラした感情を抱く窪瀬さんの演技も楽しみにしていただければ」と呼び掛ける。

 13時30分上映開始。舞台あいさつは上映後に行う。映画観覧料は、一般=1,700円、大学生=1,300円、小中高生=1,000円など。

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