宿泊施設「SUKU hanare(スク ハナレ)」が10月1日、越前市にオープンする。
越前和紙産地にある工芸宿「SUKU(スク)」(岩本町)の新たな客室棟で、一般社団法人「SOE」(鯖江市片山町)が運営する。SUKU開業後、工房を巡りながら数日間滞在する旅や、家族や仲間とのゆったりした宿泊を求める声が寄せられたことを受け、同法人が新たな宿泊施設として設ける。
hanareはSUKUから徒歩約1分の場所にあり、建具店だった古民家を改修した。客室は、紙すきに使う「漉(す)き桁」にちなむ「KETA」と、「櫂(かい)」にちなむ「KAI」の2室。「KETA」は最大6人、「KAI」は2人まで宿泊でき、いずれもキッチンを備える。越前焼の器、越前漆器、越前打刃物なども滞在中に使えるようにした。
空間デザインは、同市を拠点に活動する4人組クリエーティブチーム「閃(SEN)」が手がけた。内装には越前和紙の壁紙や、木や漆などの素材を取り入れ、客室名の由来となった紙すきの道具をそれぞれの空間のテーマに据えた。
同法人宿泊事業部の山田美玖さんは「8月20日の予約受け付け開始後すぐに反応をもらったり、過去にSUKUを利用した人たちに予約を頂いたりと、直近の日を中心に予約が増えつつある」と話す。
宿泊料金は、KETA=1泊素泊まり2万2,000円~、KAI=同1万8,500円~。山田さんは「キッチンを備え付けた新たな和紙の空間。よりゆったり産地に滞在し、工芸や産地との深い関係へと広がる入り口となれば」と話す。