見る・遊ぶ

敦賀の子ども舞台集団「TONe」初公演へ 敦賀城主・大谷吉継盛り込む創作劇

撮影に応じる「TONe」のメンバー

撮影に応じる「TONe」のメンバー

 敦賀市の「子ども舞台集団 アンサンブルカンパニー TONe(トーン)」が11月7日、粟野コミュニティーセンター(敦賀市御名)で旗揚げ公演を行う。

稽古中の一こま

[広告]

 「白銀の風を追いかけて」と題したオリジナル作品で、同センターの「AWANOコミュニティーフェスティバル」の一環として上演する。活動に参加する子どもたちは、舞台に立つ「出演部」と、衣装や舞台美術を手がける「制作部」に分かれ、公演に向け準備を進めてきた。

 物語の舞台は2050年の敦賀。5人の子どもたちが不思議な風に導かれて戦国時代の敦賀へ迷い込み、敦賀城主の大谷吉継と出会う。時代を超えた出会いから始まる物語で、「風」が人の縁をつなぐ象徴として描かれる。上演時間は30~40分程度を見込む。

 副代表で脚本・演技指導を担当する澤嵜ゆいさんは「出演部の一人が『迷子の役が良い』と話してくれたことが創作のきっかけ。見知らぬ場所に迷い込む物語を考える中でタイムスリップという着想が生まれた。以前から大谷吉継を題材にした作品を書きたかったこともあり、2つを組み合わせた物語が生まれた」と話す。

 近未来的な衣装デザインを受け、時代設定を当初の現代から2050年に変更した。「2050年の敦賀も海が美しく人が集まる街であってほしいとの願いも込めた。タイトルには、秋から冬にかけての敦賀の澄んだ空気や、敦賀港の白波のイメージを重ねた」と澤嵜さん。

 出演部の稽古は8月に始まり、子どもたちの意見も取り入れながらせりふや動きを調整したという。副代表で振り付け指導を担当した上田紗弥花さんは「踊れなかった悔しさを自主練習につなげている姿に心を打たれた。悔しさを受け入れてより高いレベルを目指すという気持ちが、稽古でのダンス表現につながっていた」と振り返る。

 制作部は10月に本格的に活動を始め、衣装、背景幕、小道具などを制作した。代表の上杉彩恵さんは「稽古と同じ空間で作業を進めたので、出演部の子たちが『あの幕の前で演じるんだ』と盛り上がったり、制作部の子たちが『あの場面で私たちの作った物が現れるんだ』と感動してくれたりした。お互いを思いやる気持ちがあふれていてうれしかった」と笑顔を見せる。

 上杉さんは「子どもたちの成長ぶりが頼もしく、上田さんや澤嵜さんと共に『泣かされ笑わされ』という時間を過ごすことができている。この3カ月でさらに磨きがかかった子どもたちの目の輝きや表情を会場で目にしてもらえれば」と呼びかける。

 15時開演。定員215人。入場無料。10時から、会場で入場整理券を配布する。