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ご当地ヒーロー「古代竜士バレミアン」デビュー 福井の魅力、せりふに熱込め

ショーのワンシーン

ショーのワンシーン

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 福井市のショッピングセンター「ラブリーパートナー エルパ」(大和田2)で7月30日、ご当地ヒーロー「古代竜士バレミアン」のお披露目ショーが行われた。

中盤には来場者を交えたクイズコーナーもあった

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 恐竜化石発掘量日本一を誇る「恐竜王国福井」にちなみ、福井ゆかりの恐竜「フクイサウルス」が生息したとされる白亜紀バレミアンに由来する名を掲げたヒーロー。ショーは同施設が行うイベントスペース開放イベント「ユアエルパ」の一環で、午前・午後の2回行われた。

 午前の回には子ども連れなど100人以上が訪れ、新たなヒーローの登場を固唾(かたず)をのんで見守った。プロジェクト呼びかけ人でフリータレントの「マサ越前」さん(福井市在住)らでつくる「福井特撮プロジェクト」メンバー10人が出演や物販など運営に当たり、観客と共にかけ声を練習するなど上演前から会場を沸かせた。

 ショーのストーリーは、福井をこよなく愛するバレミアンと、敵対する架空の企業との闘いで展開。アクションシーンを交える一方で、「福井は越前がにが有名なのに、どうしてみんな安いセイコガニを食べるの」などの福井ネタも随所に差し込み笑いを誘った。

 バレミアンが窮地に陥り、子どもたちから口々に「頑張れ」の声がかかるシーンもあった。ピンチを乗り切り敵を倒したヒーローは「福井の人はリアクションが冷めているといわれるがそんなことは全くない。今日もみんなの気持ちが動き、会場に一体感が生まれた。諦めなければ世界は変わる」と言葉を残し、さっそうと会場を後にした。

 初ショーを終えたバレミアンは「予想をはるかに超えるお客さんが集まりこちらが圧倒された。初めて目にするヒーローなのに『頑張れ』と声をかけてもらえたことがとてもうれしく、敵を倒す力となった。せりふに盛り込んだ福井の良さ、夢を持つことの大切さなどが子どもたちに伝われば」と振り返った。

 プロジェクトは今年1月に発足し、スーツ製作費などを使途とするクラウドファンディングには約136万円の寄付が寄せられた。ご当地ヒーローによる地域振興をテーマに卒業研究を進める坂井市在住の学生は、「クラウドファンディング実施時から活動を知っていてショーが楽しみだった。凝ったストーリーや充実したグッズ展開などが素晴らしく、今後の活躍が楽しみ」と期待を込めた。

 マサ越前さんによると、次回のショーは8月19日、福井駅西での福井フェニックスまつりで開催予定。全国放送を予定するドキュメンタリー番組の取材も進んでいるという。

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