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ボードゲームでまちづくり意識向上へ 福井市中央公民館、若者向け講座開講

ゲームのルールを説明する川口さん

ゲームのルールを説明する川口さん

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 福井市中央公民館(手寄1)で7月26日、「大人の夜学 ~よるの公民館 de ボードゲーム~」第1回が行われた。

川口さんが考案した「かたろーぐ」。NPO法人「芸術と遊び創造協会」(東京都)の「グッド・トイ・アワード 2018」を受賞した

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 同公民館が16歳~39歳の青年層を対象に開講する「ふくい若者塾」の2023年度事業。ボードゲームを使った交流やオリジナルのボードゲーム制作などを通じてまちづくりへの関心を高めてもらう5回シリーズのプログラムで、「福井の宝探し」をテーマに掲げる。

 第1回には10~30代の10人が参加し、ボードゲーム愛好者グループ「ちゃがちゃがゲームズ」代表の川口洋一郎さん(越前市在住)が講師を務めた。参加者はアイスブレークの自己紹介を手始めに、ゲーム形式で相互インタビューをしたり、川口さんが考案したボードゲーム「かたろーぐ」で遊んだりしながら交流を深めた。

 「かたろーぐ」は図鑑やカタログなど身近な品目一覧を使って遊ぶゲーム。出題者は一覧から好きな品目を数点選び、その順位を推理する他のプレーヤーとの対話を通じて相互理解を深める。講座では前半のインタビューで集めた回答をカタログに見立て、同ゲームのルールや楽しみ方を体感できる内容とした。

 同ゲームを基にした「かたろーぐ 福井の宝探し版」の制作を見据えたカタログ考案の時間もあり、参加者は「あえてSNS発信をしていない飲食店」「若者が一日中遊べるスポット」「職探しの参考になる福井の隠れた実力派企業」などのアイデアを発表した。

 講座を終え、「オリジナルゲームを作る講座は初めてで私自身の学びにもなる。カタログ案もしっかり考えてくれて今後の展開が楽しみ」と振り返った川口さん。市内の専門学校に通学する10代女性は「ゲームで初対面同士が打ち解け合えた楽しい時間だった。友達との遊び場所選びに困ることが多いので、悩み事解決につながるようなカタログを作ることができれば」と笑顔を見せた。

 11月まで毎月1回開講し、8月以降のプログラムは次の通り。第2回=理想の未来について考える選挙カードゲーム「SELECTION」、第3回=備蓄カードを使って被災シミュレーション、第4回=福井の宝探し「かたろーぐ」を作る、第5回=福井の宝探し「かたろーぐ」を体験。第4回・第5回は、福井市や福井商工会議所などでつくる県都にぎわい創生協議会の「ふくまち大学」事業との共催で行う。

 定員は各回24人。募集対象は、市内在住者または市内に通勤・通学する人。ウェブサイトで申し込みを受け付ける。

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