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福井の伝統工芸応援アイドル、初の全国流通盤発売へ オリコン入り目標に

「かがやきストーリー」のジャケット。写真左から、KAKOさん、MAIさん、HIYORIさん、WAKANAさん、MEIさん

「かがやきストーリー」のジャケット。写真左から、KAKOさん、MAIさん、HIYORIさん、WAKANAさん、MEIさん

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 福井の伝統工芸応援アイドル「さくらいと」が4月6日、ミニアルバムCD「かがやきストーリー」の販売を始める。

賀茂神社の願い玉の妖精「双葉夢叶(ふたばゆめか)」としても活動するWAKANAさん

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 2019年7月に活動を始めた同ユニットにとって初の全国流通盤となる同アルバム。タイトルチューンに位置づける新曲「輝きの信号(カタオモイ)」のほか、既に発表した曲を含む全5曲を収める。既発表曲のうち「ヒカリのひとひら」「やさしさレボリューション」「水灰色グラデーション」などには、ボーカル再録音、リミックス、リマスタリングなどを施し、デビュー当初からのファンも楽しめる内容とした。

 活動開始以来、TシャツのタグのQRコードや、ツイッターなどを活用した楽曲配信を展開してきた同グループ。プロデューサー・マネジャーの川縁圭志さんは「持ち曲が増え、CD化を望む声が多く寄せられるようになった。楽曲がデータとして流通するのが当たり前の時代だからこそ、実際の物として残すことがすてきだろうと考えた」と振り返る。

 1曲目の「輝きの信号」の歌詞には、連綿と続く伝統工芸職人の魂や、北陸新幹線福井・敦賀開業による新たな「福井像」などを重ねた。「福井の工芸が起こった1500年前の人の『感情のシグナル』を未来へ伝えていくという思いと共に、北陸新幹線『かがやき』号への期待や、アイドルとしての輝きなどの意味を込めて詞をつづった」と川縁さん。

 今年の福井市のサクラ満開予想日(4月4日)に間に合うように準備を進めてきたメンバー。発足時からのメンバー「MAI」さんは「自分の歌声をCDショップで受け取ることができる日が来るとは」と喜び、「『やさしさレボリューション』の歌詞とメロディーの全てが個人的お薦めポイント。私自身、もっと優しくなろうと考えることが増えるきっかけにもなった曲」と話す。

 グループの存在を「福井の魅力を楽しく元気に伝える女の子たち」と表すのは、メンバーの「WAKANA」さん。ラジオパーソナリティーや、賀茂神社(福井市加茂町)の公式キャラクターとしても活動するWAKANAさんは、「レコーディング当初は音程がぶれていたり声量が小さかったりしたが、腹筋運動や歌を歌い込むことなどで声が成長した」と進歩を実感している様子を見せる。

 2019年秋に発表したデビュー曲「水灰色グラデーション」は、MAIさん、WAKANAさん、最年少メンバーの「HIYORI」さんの3人で再録音した。HIYORIさんは「苦手だった箇所がうまく歌えた時はとてもうれしく、記念すべき初CDに自分の声が入っているというわくわく感でいっぱいになった。発売をきっかけに、より多くの人に愛されるグループとなっていきたい」と決意を込める。

 今年2月の「ふくい冬まつり」に合わせて発表した「LOVE水ようかん ~箱推しでお願い~」には、1月加入の「MEI」さんと「KAKO」さんのボーカルも収録した。MEIさんは「全員の声が重なるサビが聴きどころ」と話す。KAKOさんは「『はぁ…』というため息の入るところで、メンバーの声の違いに注目してもらえれば」と話し、それぞれのお薦めポイントを挙げる。

 オリコン週間ランキング入りを目指し、3月31日まで、発売日前の受け取りが可能となる先行予約を公式ホームページで受け付ける。県内CDショップへの販路展開や、販売開始を記念したインストアライブも予定する。

 3月中旬にはインターネットテレビ「ABEMA」の「矢口真里の火曜 The NIGHT」に出演し、伝統工芸に真剣に向き合う様子を視聴者に印象づけた。川縁さんは「ここまでは、さくらいとを職人の一員として認めてもらうための期間だった。CD発売を機に活動は『シーズン2』に入ると考えており、県外の対バンイベント出演などを通じてアイドルファンに浸透を図っていきたい」と意気込む。

 価格は2,000円。全国の大手CDショップなどでも販売する。

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