福井発祥のコッペパン専門店「コッペ亭」が3月22日、春季限定コッペパンの販売を始めた。

開発ミーティングの様子。へしこや焼き鳥など、福井のご当地グルメを具材にするアイデアもあったという。「完成した商品はかわいくておいしそうで、メンバーの要望を再現したコッペ亭さんは最強だと思った」と神楽ひよりさん

　商品は「サクライロコッペ」（480円）、「さくら香るサーモンタルタル」（550円）の2種で、福井の伝統工芸応援アイドルグループ「さくらいと」の協力を得て、約3カ月かけて開発した。

　同店を運営する「保安企画」（岐阜県羽島市）北陸支店の山中宙さんによると、同グループが出演するイベント会場で同店が出張販売するなど、両者はかねて交流のある間柄。SNS上でのやり取りも盛んだったといい、北陸新幹線延伸開業を機に福井の魅力を広く発信したいと、コラボレーション企画が持ち上がったという。

　「サクライロコッペ」は、サクラをイメージしたピンク色基調の見た目が印象的な商品。甘酸っぱい味わいのイチゴチョコレート、チョコレートコーティングしたフレーク、ハート型のマシュマロなど組み合わせ、「五感で楽しめる食感を狙った」（山中さん）という。

　サーモンフライを挟んだ「さくら香るサーモンタルタル」には、同社が手がける海鮮丼専門店「丼のや」の自家製タルタルソースをフライと共に挟んだ。山中さんは「刻んだサクラの葉をタルタルソースに混ぜ込み、春の訪れを香りで楽しんでもらえるような商品に仕上げた」と話す。

　同日、同グループメンバーは福井駅内の「くるふ福井店」を訪れ、来店客に新商品の販売開始を笑顔でアピールした。4月28日のサンドーム福井単独公演を控え、同グループの神楽ひよりさんは「メンバーが作詞した曲に私が振りを付けるなど、本番に向けみんなで突っ走っている。コンサートに来てくれた人たちに『さくらいと、最高だな』と思ってもらえるよう、がむしゃらに練習に励みたい」と意気込む。

　同社の福井県内各店、キッチンカー、福井本店近隣企業への配達（合計10個以上、要予約）で販売。販売は5月上旬までを予定する。