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福井ロケの映画「たんぽぽさん」クランクアップ 藤竜也さんら撮影振り返る

インタビューに応じる藤さん(左)、三原さん

インタビューに応じる藤さん(左)、三原さん

 福井県内でロケ撮影された映画「たんぽぽさん」が5月30日、クランクアップした。

撮影現場で炊き出しを行う「ま・どんな会」のメンバー

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 京都府出身の映画監督・三原光尋さんがメガホンを取ったオリジナル脚本作。妻に先立たれた70代の男性の元に人間そっくりのラブドールが届いた出来事をきっかけに、老いと孤独に向き合うだけだった主人公の心情の変化をつづっていく。

 主人公を演じる俳優・藤竜也さんは、物語中で「たんぽぽさん」と名付けられる人形を引き合いに、「撮影中は朝から夜まで彼女のことを考え、簡単に触れたり頭をなでたりせず、一人の人間として大いに敬意を払った。クランクイン前は人形との演技が成り立つのか悩んだが、撮影が進むうちにたんぽぽさんの声が聞こえ、コミュニケーションが取れるようになった感覚を得られた」と振り返る。

 撮影は5月中旬から約2週間、鯖江市を中心に、あわら温泉や越前海岸などで行われた。同市でのロケでは地域住民でつくるグループ「ま・どんな会」が炊き出しを行い、牛すじカレーなどを出演者やスタッフに提供したという。

 ロケ地となった市内の古民家所有者は「わが家を撮影地として見つけてくれたことに感謝している。撮影が終わってしまい寂しさを感じてもいるが、映画公開の際には周りの人たちに声をかけて見に行きたい」と話す。

 三原さんと藤さんとの共同制作は4作目。「脚本は藤さんへラブレターのつもりで当て書きした。海水浴などで福井は子どもの頃からなじみのある土地で、ロケ地候補として自然と頭に浮かんだ。5月の福井の魅力をカメラに収めた作品に仕上げるので、一人でも多くの人に劇場に足を運んでもらえれば」と呼びかける。

 10月完成を見込み、国内外の映画祭への出品を予定する。来年をめどに約50館の全国公開も目指す。

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