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神戸在住の画家・イシサカゴロウさん、福井で展覧会 工務店併設の画廊で

会場の様子。「アートのある暮らし」をイメージしやすいような空間となっている

会場の様子。「アートのある暮らし」をイメージしやすいような空間となっている

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 福井市の「エクリュギャラリー」(左内町)で現在、神戸市在住の画家・イシサカゴロウさんの展覧会が開かれている。

「住まいは社会を構成する基盤。それぞれの住まいや暮らしが整えば、社会もさらに良くなるのでは」と横山さん

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 福井を拠点に住宅の設計・施工などを手がける工務店「エクリュ」(同)2階に設けたギャラリーでの展覧会。同社の顧客はもとより、一般の人たちにも「アートのある丁寧な暮らし」を提案したいと企画した。同ギャラリーでのイシサカさんの作品展示は、2018(平成30)年に次いで2回目。

 「日頃の記録2021から2023にかけて」という副題を掲げ、イシサカさんのモットーという「一日一描」をテーマにした作品約50点が並ぶ。作風はドローイング、アクリル画、コラージュなどさまざま。各作品にはタイトル代わりに制作日が添えられ、イシサカさんの日常の断片をうかがい知れるような構成となっている。

 イシサカさんとエクリュ社長の横山哲明さんとは大学時代の先輩後輩の間柄で、横山さんは「イシサカさんにとって、絵を描くことは歯磨きをするような日常的な行為。淡々と添えられたタイトルからもうかがえるように、展示作品に通底する強いコンセプトは特に設けていない。むしろそういうメッセージ性を込めないようにしようと努力している印象を受ける」と先輩の作品を評する。

 同社はかねて、隠れ家や避難所を意味するリトリートをキーワードにした「リトリートな住まい」を提唱する。横山さんは「リゾート地のような非日常空間だけでなく、住まいでの暮らしを整えることもリトリートにつながる。アートにはそれを手助けする力があり、アートと共に在るライフスタイルを広く呼びかけていければ」と話す。

 営業時間は10時~17時(最終日は16時まで)。入場無料。月曜~水曜休廊。11月19日まで。

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