memento株式会社(福井県三方上中郡若狭町)は、2025年6月、福井県三方上中郡若狭町熊川宿に古民家を改装したジャズ喫茶「THEE COFFEE(読み方:ジーコーヒー)」を開業しました。1周年を迎えたことを機に、2026年8月、オンラインストア(https://www.thee.coffee)をオープン。自家焙煎コーヒー豆と新品・中古レコードの全国販売を開始しました
スペシャルティコーヒーの先にある、ジャズ喫茶という完成形
memento株式会社 代表・中島は、東京から福井県三方上中郡若狭町へ移住し、THEE COFFEEを開業しました。移住前は、東京・蔵前のスペシャルティコーヒー専門店SOL'S COFFEEで10年間焙煎士を務め、国際資格Qグレーダーを取得した上でコーヒー業界に携わってきました。その中で、「スペシャルティコーヒーの先には、必ず日本の喫茶店文化の再評価がある。中でもジャズ喫茶という形こそ、日本のコーヒー文化がたどり着く最終的な完成形である」と考えるようになったといいます。
店内に据えた直火式焙煎機で焙煎するコーヒーは、スペシャルティコーヒーらしい浅煎りから、喫茶店文化に敬意を表した深煎り、さらには熟成させたオールドコーヒーまで、幅広くも厳選されたラインナップを展開しています。

店内には国産コーヒー焙煎機フジローヤル10kg釜を構える。店舗デザインは渡部紘史。東京・浅草橋のバー「夜更けの人々」や、コーヒー店では蔵前の「蕪木」や、千駄木・鎌倉の「ignis」などをデザインしている。
熊川宿の古民家に生まれたジャズ喫茶
THEE COFFEEは、若狭街道の宿場町として栄えた熊川宿にある築150年の古民家「菱屋」を改装して営業する、喫茶・自家焙煎・レコード販売を兼ねる店舗です。
日中は古きよき喫茶のスタイルのコーヒーと食事を提供するジャズ喫茶として、そして金・土・日の夜にはコーヒーカクテルやフードを提供するジャズバーとして、ひとつの空間が時間帯によって異なる顔を見せます。

店内中央レコード棚にぎっしりレコードが並べられている。
店内を彩るのは、Blue Note、Prestige、ECM、Leaving Records、Impulse!といったレーベルを中心に集められたジャズ、ハードバップ、フリージャズ、スピリチュアルジャズ、アンビエントなど。古典から現代に至るまでのジャズのレコード群。
代表・中島はブルースやハードコアパンクのギタリストとしての経歴を持ち、そこからフリージャズ、スピリチュアルジャズへと接続していった自身の音楽的遍歴を、店の選盤とレコード販売のコンセプトに反映させています。同店は古物商の許可を取得し、レコードの買取・販売も行っています。

店内のコーヒーは、若狭・瓜割の滝の湧水を使用し、カップは同じ熊川宿の若州窯で焼かれたコーヒーカップ。豆は量り売りではなく再利用可能なガラス瓶での販売にこだわるなど、環境と土地の資源を生かした運営を続けています。こうした店づくりは、写真家・楠瀬克昌氏の写真集『JAZZ KISSA 2025』にも掲載されました。

楠瀬克昌氏の写真集『JAZZ KISSA 2025』やNATIONAL GEOGRAPHICにも取り上げられた。
