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福井県が「お試しテレワーク」助成事業 交通費など一部助成、関係人口増へ

福井市越廼(こしの)地区にある「越廼サテライトオフィス」(左)。市では、ワーケーション滞在モデルプランなどの情報を発信している

福井市越廼(こしの)地区にある「越廼サテライトオフィス」(左)。市では、ワーケーション滞在モデルプランなどの情報を発信している

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 福井県が現在、県外在住者に向けた「お試しテレワーク」助成事業を行っている。

テレワーク・ワーケーション向けのプランを設ける、坂井市の「休暇村越前三国」

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 2024年春に予定する北陸新幹線福井・敦賀開業を見据え、関係人口拡大や移住定住などのきっかけづくりを目的に県定住交流課が企画した。福井でのテレワークやワーケーションなどを検討する県外在住者を対象に、往復にかかる交通費や滞在費などの一部を助成する。

 テレワーク実施期間10日以上、同期間のおおむね3分の2以上を県内滞在に充てること、滞在中に県内のコワーキングスペースなどを利用することなどが条件。来県2週間までに「福井暮らすはたらくサポートセンター」(福井市手寄1)に申請書類をメールか郵送で提出する。助成を受けられる回数は事業期間内の1回のみ。

 交通費は、お試しテレワーク実施にかかる費用や、勤務先への出社など一時離県にかかる費用の一部を助成する。助成金額は申請者の居住地や勤務先の所在地などによって異なり、3,000円~1万4,000円の範囲で設定する。

 滞在費は県内での滞在日数に応じて日額1,000円を支給し、コワーキングスペース利用料や、宿泊施設のテレワーク向けプラン費用などの一部として充てることができる。

 テレワーク向け宿泊プランを展開する、休暇村越前三国(坂井市)の磯邉(いそべ)龍太さんは「家族連れで宿泊中のお父さんが館内ロビーでパソコンを広げたり、キャンプ場利用客がポケットWi-Fi持ち込みで作業していたりという光景がしばしば見られるようになった。休暇村のホームページでも県の取り組みを紹介したい」と話す。

 事業期間は2023年3月末までを予定する。

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