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「若狭の梅酒美少女」発刊-福井・若狭の企業、都内で先行配布

同社の無糖梅酒「BENICHU38°」を手にほほ笑む、同町出身の和多田紗千さん(=写真中央)

同社の無糖梅酒「BENICHU38°」を手にほほ笑む、同町出身の和多田紗千さん(=写真中央)

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 福井県若狭町にある「エコファームみかた」(若狭町鳥浜、TEL 0770-45-3100)が11月20日、顧客向けフリーペーパー「若狭の梅酒美少女」を発刊した。

モデルの野沢美穂さん

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 A5判16ページ、フルカラー印刷。地元出身者や同町が行う「若女将インターン」事業の卒業生など30人が、同社商品を手にしてほほ笑む写真を収録。「すっきりした甘さがお気に入り」「女性へのプレゼントに」などの感想も添えられている。同社がフェイスブックページやブログで展開する同名企画を1冊にまとめた。

 福井県発祥の梅「紅映(べにさし)」栽培や加工品の製造販売を行う同社。広報担当の藤本佳志さんが企画を立案した。「福井産梅は生産量ベースで国内シェア1パーセントほど。福井の梅酒もほとんど知られてなく、知名度を上げる狙いがあった」と話す。

 単行本「なぜ『美少女図鑑』は7日で街から消えるのか?」(近藤大輔・著)に感銘を受け、「若い世代の女性を起用することで、同世代の梅酒への関心が性別問わず高まると考えた」という。同ページへの初投稿は5月14日。以来、週1回ペースで新しい記事を追加している。

 企画開始時から同誌発刊を見据えていた。同社は5月19日から、クラウドファンディングサイトで販促費用を募集。同誌の制作、イメージキャラクター「若狭の梅酒大使」の活動、都市部での展示会などに掛かる100万円を調達した。およそ90人が寄付に応じたという。

 福井県はもとより、北海道や関東、関西などモデルの居住地は広範囲にわたる。撮影では、モデルの友人やプロカメラマンの協力も得た。「手にする商品は各モデルの好みに任せたので、特定の商品に人気が集中してしまった」と藤本さん。冊子化にあたり、追加撮影など偏りの解消に苦労したと打ち明ける。

 2000部を制作し、今月下旬から福井県内の同社商品取扱店で無料配布を予定する。入手を希望する同社商品購入者が対象。主な店舗に、「五湖の駅」(美浜町)、「レインボーライン売店」「梅の里会館」(若狭町)、「かゞみやベル店」「これがうまいんじゃ大津屋」(福井市)など。藤本さんは「冊子のポテンシャルは未知数だが、梅酒の需要拡大や県外からの観光誘客につながれば」と期待を寄せる。

 11月23日と24日、赤城神社(東京都新宿区)での「ドーンと福井 in 神楽坂 越前・若狭まつり」で先行配布する。タレントで「若狭の梅酒大使」の若狭みなとさんや、同誌に登場のモデルなどが配布スタッフに加わる。

 配布時間は、10時~17時。入手を希望する同社商品購入者が対象。各日先着100人。

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