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福井に日本間改装のギャラリー 「暮らしの中のアート」提案の場に

展示室内で撮影に応じる増子さん

展示室内で撮影に応じる増子さん

 ギャラリー「ポエット モンタニョーラ」(福井市照手4)が5月27日、福井市にオープンした。

8畳2室で構成する展示室

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 共にステンドグラス作家として活動する永田美保子さんと増子幹さんが共同で開設した。工房「すてんどぐらす・オリビエ」の西隣にある住居スペースを改装した施設で、毎月下旬を中心に不定期で展覧会などのイベントを行う。

 8畳の和室2室、4畳半の茶室のほか、玄関や廊下なども展示に使える空間とし、日本間の構造を保ちつつ多様な作品展示に対応できる仕様に整えた。改装に当たっては、障子と同系統の色合いの可動式パネル壁、ピクチャーレール、スポットライトなどを設置。奥に続く茶室は「自休庵(あん)」と名付け、茶道と現代アートを融合させたイベントの展開も視野に入れる。

 増子さんによると、2年ほど前からギャラリー開設の構想を練っていたという。「福井にはアートに特化した作品発表の場が少ないと感じていて、『それなら自分たちの手で作ってしまおう』という考えに行き着いた。美術館のようなホワイトキューブの空間ではない和室に現代アートや工芸を飾ることで、来場者に『暮らしの中の美』を提案できる場になればとも考えた」と話す。

 ギャラリー名は、ドイツ生まれの作家ヘルマン・ヘッセが晩年を過ごしたスイスの山村モンタニョーラに由来。執筆、作画、音楽演奏、畑仕事など、ヘッセが打ち込んだ全ての創作の根底にある「詩心」の思想に共鳴し名付けたという。入り口に掛かる看板も現地の矢印看板をモチーフにしたもので、福井市のデザイン事務所「GOOD MORNING」(大宮2)が手がけた。

 6月24日から30日まで、福井市出身でフランス在住の造形作家・前田宏さんの写真展「螢火(ほたる)の小径(こみち)」を開催する。日本各地で10年かけて撮ったというホタルの写真展で、9種類の墨インクで黒の階調を表現するピエゾグラフィーというプリント技術を使った作品を展示する。

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