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福井出身の演出家、新作「ナビゲーションズ」を故郷で発表

本番に先立ち開いた講義で演出の意図を話す相模さん

本番に先立ち開いた講義で演出の意図を話す相模さん

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 福井にあるライブスペース「福井 北ノ庄クラシックス」(福井市中央1)で11月23日・24日、舞台「ナビゲーションズ」が上演される。

一般参加者が演出家となったワークショップの様子

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 同市出身の演出家・相模友士郎さんが構成・演出。相模さんは京都を拠点に、全国各地で舞台演出活動を行う。昨年には、福井在住の一般市民17人と市民劇「それはかつてあった」を共同制作。「これまで関わった舞台で最も悩み、自身の転換点となった作品。演劇を通して福井の人々と共に進化していければ」と故郷での新作発表を決めたという。

 相模さんは「人は主体的に行動しているように見えるが、実は物の機能や性質で行動が規定されているのでは」と問題提起。新作のテーマを「人と物との関係性」とした。舞台では、大小さまざまな物を「振り付け」という位置付けで配置。振り付けに沿って、京都在住のダンサー・佐藤健大郎さんがダンスパフォーマンスを行う。

 本番に先立ち、福井市文化会館(春山2)で講義とワークショップを開いた。佐藤さんを招いたワークショップでは、一般参加者が「物から発想する振り付け」を考案し、各自が演出家となり佐藤さんにダンス指導を行った。参加者の一人は「風呂敷を使った振り付けを考えた。布一枚でさまざまな動作を生み出せることが分かり面白かった」と振り返った。

 「『それはかつてあった』上演時に観客の多さに驚き、潜在的な演劇人口の多さを感じた。昨年は演出家として招かれた立場だったが、本作品を機に自分からどんどん身を投じていきたい」と相模さん。「2日で3回公演だが、各回とも振り付けが変わるのでは」と見どころを話す。

 開演は、23日=19時、24日=14時・18時。チケットは、前売り=1,500円、当日=1,800円。各回定員40人。

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