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福井駅西に「夜の喫茶店」 サブカル好き店主、リアルな人のつながり後押し

サイホンでコーヒーを入れる瀬越さん。「視覚でもコーヒーの味を楽しんでもらえれば」と話す

サイホンでコーヒーを入れる瀬越さん。「視覚でもコーヒーの味を楽しんでもらえれば」と話す

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 福井駅西に12月下旬、カフェ「夜の喫茶店 LINK」(福井市中央1、TEL 080-6351-5641)がオープンした。

店の入り口に掲げられた看板。福井在住のチョークアート作家が手掛けた

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 店舗面積は10坪。席数はカウンター10席。美容師でもある瀬越洋直さん(坂井市在住)が「オンラインではない、リアルな人のつながりを後押しする場を作りたい」と11月ごろから開店準備を進めオープンにこぎ着けた。

 メニューは、美容室向けにも展開しているという「ティートリコ」(静岡県牧之原市)から取り寄せた紅茶、自家焙煎(ばいせん)コーヒー店「カフェノーツ」(福井市花堂南1)のコーヒーのほか、カシスオレンジ、ライチソーダ、ジントニック、ハイボール、ワイン、焼酎(以上600円)などアルコール類をそろえる。

 紅茶やコーヒーを充実させたのは瀬越さん自身の体験に基づくという。「高校生の頃からコーヒーや紅茶が好きだったことや、アルコール類が苦手ということが背景にある。お酒が飲めない人や、飲み会の締めにおいしいコーヒーを飲みたいという人に足を運んでもらえれば」と、店名に「夜の喫茶店」と掲げた。

 サブカルチャー系イベントの企画・運営も行う瀬越さんは「福井のサブカル人口拡大につながれば」と、来店者が自由に付箋を貼れる「コミュニティボード」も設けた。「実際に来店していない時も、趣味などを通じて人々がつながり合えればと考えた。サブカル系イベントへの動線の場としても機能できれば」と話す。

 オープンから1カ月がたち、若い世代がオフラインで会話できる場を渇望していることを再認識したという。瀬越さんは「SNSの普及で交流が盛んになったように見えるが、自分の『好き』を濃密に語り合える機会は実は少ない」と話し、「見知らぬ人同士が友達になって帰っていく姿を見ると、この店を開いて本当に良かったと感じる」と笑顔を見せる。

 営業時間は20時~24時。月曜定休。

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