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福井・坂井でバリテューバ演奏会 「ユーフォニアムの音色知るきっかけに」

20年以上の活動歴を誇る同楽団。「好きだから続けてこられた」と口をそろえる

20年以上の活動歴を誇る同楽団。「好きだから続けてこられた」と口をそろえる

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 福井県坂井市の「たかむく古城ホール」(坂井市丸岡町西里丸岡、TEL 0776-68-0843)で5月24日、「バリテューバアンサンブル オフィクレイド」定期演奏会が開かれる。

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 福井県内の吹奏楽愛好者でつくる同名の楽団が企画するもので、今回で8回目。坂本九さんの「明日があるさ」「見上げてごらん夜の星を」や、ホルストの「吹奏楽のための第2組曲より マーチ」などを、ユーフォニアムとテューバからなる「バリテューバ」編成で演奏する。テューバ担当の土谷紗里衣さんは「低音域の柔らかさと安心感が魅力。包み込むようなモゴモゴした感じが自分には心地良い」と話す。

 楽団名のオフィクレイドは古楽器の一つで、「バリテューバアンサンブルでいろんな時代の音楽を演奏できたら」との思いを込めたという。1994年の設立当初を知るという本多一彦さんは「どちらの楽器も普段は縁の下の力持ちという存在で、思い切りメロディーを吹きたい思いが募り吹奏楽仲間に声を掛けたのがきっかけ」と振り返る。

 メンバー全員が本職を持ち、毎週水曜夜に同市内で練習を行う。年1回の定期演奏会、アンサンブルコンテスト出場、祭りなどのイベント出演と発表の場も多い。テューバ担当の月城祐司さんによると、「コンテスト出場を目標に活動する楽団が多い中で、自分たちの演奏をできるだけ多くの人に聴いてほしいと活動している」という。「マニアックなジャンルだが、10人に2人くらいは波長の合う方がいて毎回演奏会に足を運んでくれる」とも。

 もっとも、「自分で志願して今の楽器を始めたわけでない」と全員が口をそろえる。団長の印牧公幸さんは「吹奏楽部に入部したら、体が大きい男子というだけでテューバを割り当てられた」と振り返り、室田真伸さんも「ホルン志望で吹奏楽部に入ったが楽器の名前が分からなかった。楽器の形から『UFO』と言ったところ、ユーフォニアム担当になってしまった」と笑みをこぼす。

 4月には、高校の吹奏楽部を舞台にしたテレビアニメ「響け!ユーフォニアム」が始まった。約10年前にトロンボーンからユーフォニアムに転向したという重永幸穂さんは、「吹奏楽をやっていると言うとたいてい『何の楽器?』と尋ねられるが、ほぼ100パーセント話が通じない。アニメをきっかけにユーフォニアムに注目が集まり、生の音色を聞いてくれる方が増えれば」と期待を寄せる。

 開演時間は14時。入場無料。

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