福井・あわらで北陸の広告コピー公開審査会 グランプリに盛田真介さん

グランプリ作品のポスターより

グランプリ作品のポスターより

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 福井県あわら市にある金津創作の森(あわら市宮谷)で4月18日、「2015HCC賞公開審査会」が開かれた。

卓球元ソウルオリンピック代表選考強化選手の経歴を持つ玉山さん。「卓球もコピーも上達の道筋は共通」と話した

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 福井・石川・富山の北陸3県で活躍中のコピーライターでつくる「北陸コピーライターズクラブ」が主催。過去1年間に発表した広告コピーの出来栄えを競うもので、募集の呼び掛けに応じた189点が同館「ミュージアム2」にズラリと並んだ。福井県での開催は初めて。

 審査は同クラブ会員の投票で行われ、盛田真介さんが手掛けたポスターシリーズ「あの人に、金沢・北陸の名産品を。」(めいてつ・エムザ)がグランプリに決まった。「HCC賞」には、虎尾弘之さんのパネルシリーズ「内覧会内ブランド広告」(エクリュ)、松岡佐和子さんのポスター・リーフレット・ウェブ動画「女の人は、虹をかける魔法を知っている。」(和倉温泉 虹と海)など10作品が選ばれた。

 特別審査員を務めた電通(東京都港区)の玉山貴康さんは講評で、「ボディーコピーをしっかり書いてある広告が多くゆっくり読み込んだ」と話し、木下芳夫さんの新聞・テレビCM「免許は、こころの中にある。」(ACジャパン)、大久保浩秀さんのテレビCM「家族愛」(ファニチャーエクスプレス)を特別審査員賞に選んだ。

 審査会後のトークショーで玉山さんは「過去の広告から学んで方法論を導き、別の仕事に応用するのがコピー作りの上達法」とアドバイス。会場に集まった約40人のクリエーターに「言葉を受け止めた人の読後感がコピーの本質。相手を思いやるのがコピーライターの仕事で、コピー作りは人間性を磨いてくれる」とエールを送った。

 1981(昭和56)年に「富山コピーライターズクラブ」として発足した同クラブは現在、会員数25人。会長の宮保真さんは「北陸新幹線金沢開業に伴い北陸の広告業界が活気づいている。今回は特に首都圏向けの情報発信や土産物のパッケージデザインなどの応募が多かった。この傾向はしばらく続くのでは」と振り返った。

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