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福井駅で北陸線ありがとうセレモニー 敦賀~大聖寺、「ハピラインふくい」へ

セレモニーの一こま。最終列車の運転士と車掌に花束が渡された

セレモニーの一こま。最終列車の運転士と車掌に花束が渡された

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 3月16日未明、JR西日本が北陸本線金沢~敦賀間の旅客営業を終えた。

「長年のご愛顧ありがとうございました」の横断幕も作られ、鉄道ファンらがカメラに収めていた

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 北陸新幹線延伸開業に伴う営業終了で、福井県内では、同日早朝に開業する並行在来線の鉄道会社「ハピラインふくい」が敦賀~大聖寺間約84キロの運行を引き継ぐ。

 福井駅では15日夜、金沢行き特急「サンダーバード」「しらさぎ」、敦賀行き特急「おやすみエクスプレス」などの最終便を見送る鉄道ファンや家族連れなどが駆け付け、大きな拍手とともに「ありがとう」「おつかれさま」とねぎらいの声をかける姿が見られた。

 福井止まりの上り最終列車到着に合わせ、JR西日本金沢支社の岡久資副支社長、堀井宏通福井駅長、ハピラインふくいの小川俊昭社長ら関係者出席の下、北陸本線ありがとうセレモニーが行われた。

 岡副支社長は「敦賀~福井間の開業から128年、地域の皆さんに愛してもらえた北陸本線には多くの列車が通った。北陸新幹線延伸後もハピラインふくいと連携し、福井の交通ネットワーク発展に貢献したい」とあいさつ。

 小川社長は「北陸本線128年の歴史を引き継ぐ瞬間に立ち会えて身の引き締まる思い。安心安全な輸送、利用者の利便性向上、安定した経営という『三兎(さんと)を追う』姿勢で、地域に根差した明るい鉄道会社を目指す」と意気込みをのぞかせた。

 セレモニー終了後、同駅では運賃表や駅名標などの変更作業、仮覆いされていた駅舎外壁のハピラインふくいロゴの掲出作業などが夜を徹して行われた。

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