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福井駅西「FUKUMACHI BLOCK」、一部先行開業へ 北陸新幹線延伸に合わせ

屋内広場「ULO」の完成予想図。足羽山から運ばれた、重さ5トンの笏谷石(しゃくだにいし)をモニュメントとして設置する

屋内広場「ULO」の完成予想図。足羽山から運ばれた、重さ5トンの笏谷石(しゃくだにいし)をモニュメントとして設置する

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 福井駅西の再開発街区「FUKUMACHI BLOCK」(中央1)の一部が3月16日、先行開業する。

同組合の市橋信孝理事長(左から4番目)と事業者代表

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 同街区の再開発事業を進める福井駅前電車通り北地区A街区市街地再開発組合(大手3)が1月18日、明らかにした。3月16日の北陸新幹線延伸に合わせた先行開業を皮切りに、順次、街区内各区画のオープンを進める。

 街区の延べ床面積は約7万5,000平方メートル。建物はホテル・オフィス棟、住居棟(共に地上28階建て)を中心に構成し、フードホール、一般向け、アクティブシニア向けの各分譲マンション、屋内広場などが入居する。うち、フードホール、駐車場、屋内広場の一部機能などが新幹線開業に合わせてオープンする。

 フードホール「MINIE」は、施設面積約2,181平方メートル。クラフトビール醸造所併設レストラン「OUR BREWING」、「地産地消地益」を掲げるセレクトショップ「FOODLAB MINIE BASE」、福井県内の地域産品ストア「SAVA!STORE 福井駅前店」、SNSで話題の福井グルメを週替わりで並べるポップアップストア「エンジョeat!!! CAFE」など、約30区画の構成を予定する。

 MINIEに隣接する街区東端の「ULO」は、高さ13メートルの吹き抜け空間を持つ屋内広場。運営するタウンマネジメント機関「まちづくり福井」(中央1)によると、施設面積は約478平方メートル。軽食などを楽しめる「カフェ・レストラン」、音楽ライブなどを想定した「ミュージック」、パーティーなど貸し切りイベント用途の「スペース」の3機能を備え、カフェ・レストラン機能を先行開業する。

 ホテル・オフィス棟に入居する「Courtyard by Marriott」は、総客室数252室。日本食レストラン、オールデーダイニング、バーラウンジのほか、大・中の宴会場、会議室などを備える。ホテル・カンファレンス事業者のユアーズホスピタリティマネジメント(大手3)によると、開業日、料金、宿泊予約開始日などは現在検討中で、後日、同ホテルより発表があるという。

 街区には、スタートアップなどに向けたインキュベーションフロア、7フロア構成の貸しオフィス、スタジオ、プール、スパなどを併設するフィットネスクラブなども入居。8月上旬の街開き(グランドオープン)に向け、4月上旬から順次、営業を始める。

 同組合は、ホテルやカンファレンスなどの交流人口、オフィスの昼間人口などを合わせ、年間100万人の昼間人口を見込む。市橋信孝理事長は「地元の人にも県外の人にも居心地よく楽しんでもらえる場所として、中心市街地に多様な機能を集積した。福井駅前ならではの新しい価値、文化、働き方のスタイルなどを生み出し、魅力が広がるような街区を目指したい」と話す。

 開業は3月16日11時。

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