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福井・越前市の木工所が非常電源収納家具 越前箪笥の技術生かし

商品の使用イメージ。ルーバー部が扉状になっている

商品の使用イメージ。ルーバー部が扉状になっている

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 福井県越前市の木工所「ファニチャーホリック」(大虫町)が1月30日、新商品「qb(キューブ)-35」の販売を始めた。

工房で作業に取り組む、ファニチャーホリックの山口さん

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 新商品は、「日々の暮らしに欠かせない『充電』をアップデート」を掲げる収納家具。自然災害などが起きた時の非常電源としても使える市販のポータブル電源を収める。コンセント位置にとらわれない充電環境づくりと災害への備えの両立を提案しようと企画した。

 企画は福井県が展開する伝統工芸品プロジェクト「F-TRAD MADE(エフ・トラッド・メード)」の一環。文具と収納用品のセレクトショップで、リモートワーク向けアイテムの企画なども手がける「ドケットストア」(大阪府箕面市)と共同開発した。

 外寸は、幅・奥行き各35センチ、高さ36.7センチ。重さ約6.4キロ。福井の伝統的工芸品の一つである越前箪笥(たんす)の「あられ組み」技法で組み上げ、表面をクリア色のウレタン塗装で仕上げた。通気性を高めるルーバーを取り入れたり、底面のキャスターを目立せない仕様にしたりするなどの工夫もこらした。

 2月27日まで、応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売を受け付け、早割価格での単体販売や、パナソニック製「ライフバッテリー『e-block(イーブロック)』」専用モデル「qb-41」とe-blockとのセット販売などを行う。先行販売終了後はファニチャーホリックでの受注販売を予定する。

 同社の木工職人・山口祐弘さんは「2012(平成24)年の創業以来、伝統工芸を基礎としながら今の暮らしに合った商品を作ってきた。今回の商品もポータブル電源と防災という新領域への挑戦で、インテリアとしての美観と実用的な強度を両立した家具を提案できた」と話す。

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