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福井のエレクトーン奏者「826aska」さん初アルバム制作エピソード インタビュー

エレクトーン奏者「826aska」さんが3月27日、アルバム「DEPARTURE」をリリースする。

826askaさんは福井県鯖江市在住の高校2年生。中学2年生の時にユーチューブに公開した「スター・ウォーズ」メドレーの演奏動画をきっかけに、ユーチューブ公式チャンネル登録ユーザー数が29万人に上るなど話題となっている。

アルバムは、これまでにライブで演奏した楽曲などを基にしたカバー曲6曲で構成。テレビ朝日系「報道ステーション」スポーツテーマ「MIRACLE SHOT」、MISIAさんの「Everything」、ボーイズ・タウン・ギャングのカバーなどで知られる「君の瞳に恋してる」などを収録する。

アルバム発売に合わせリリースイベントを行いファンとの交流を深める826askaさん。イベントの感想と共に、アルバム制作時のエピソードを振り返ってもらった。

(取材・文:福井経済新聞編集部)

トークショー形式のリリースイベント 予定時間の30分があっという間でした

−まずは、大阪「HMV&BOOKS SHINSAIBASHI」でのリリースイベント(3月3日)の感想を聞かせてください。

826aska トークショー形式のリリースイベントで、200人くらいのお客さまが来てくださいました。演奏無しのイベントって初めてだったんですけど、司会者の方と掛け合いしながらCDやDVD制作のエピソードを話して予定の30分があっという間でしたね。皆さん興味津々で聞いてくださって、「(発売)楽しみにしてるよ」って声も掛けてくださって、すごくにぎやかな雰囲気で。

−ライブのMCとはまた違う雰囲気だったんですね。

826aska そうですね。ライブでは、衣装替えでいったんステージから下がる時に(運営スタッフの)父がMCを務めたりして、それはそれでファンの方が楽しみにしてくださっているんですけど、今回のリリースイベントみたいに趣味などを話すことはあまりないんですよ。トークオンリーでファンの方も新鮮だったのかなって。

−ライブ活動を始めて2年半ほどになりますが、人前での演奏やトークは慣れました?

826aska 「もう慣れたでしょ?」って言われますけど、演奏はまだまだ緊張します。トークは最初の頃の(福井経済新聞の)取材よりかは成長したかなとは思ってるんですけど…(笑)。

−そもそも、アルバム制作の話は何がきっかけだったのでしょう?

826aska 専門誌の方から取材を受けたのがきっかけでした。その方を通じて、昨年11月ごろにレーベルの方が福井まで来て制作を勧めてくださって。「メジャーデビュー!? 私が?」という第一印象だったんですけど、そんな話を頂けるのはすごくありがたいことなので、家族と相談して「ぜひお願いします」と。

−制作は何からスタートしたんですか?

826aska 昨年12月、名古屋で行ったクリスマスライブのオフショット映像からですね(CD+DVDの「TYPE-1」に収録)。アルバム制作の話がトントンと進んでいったので、カメラを向けられてインタビューを受けてもまだ何だか不思議な気持ちだったのを覚えています(笑)。

−では、実際のレコーディングはその後に。

826aska そうですね。ライブが終わってから年末にかけてです。制作の話を頂いてから、レコーディングに向けて(運営スタッフを務める)家族と一緒に改善点を出し合ったりもしました。

2月中旬にユーチューブに公開した「Get Wild」の演奏動画

アップテンポの曲と静かな曲 バランスを考えて選び抜いた6曲です

−アルバムには6曲を収録していますが、どのように選曲作業を進めていきました?

826aska 「アップテンポの曲と静かな曲、両方入っていた方がいいよね」って話になって、アップテンポの曲から選んでいきました。1曲目の「MIRACLE SHOT」や、5曲目の「君の瞳に恋してる」はライブでも人気の曲で、最近弾き始めた「Everything」も好評だったので盛り込みました。バランスを考えて選び抜いた6曲です(笑)。

−6曲目に(ドラマ「GOOD LUCK!!」挿入曲の)「Departure」が入っています。アルバムタイトルとの関係について聞かせてください。

826aska 「DEPARTURE(=出発)」というアルバムタイトルは、昨年行った初めての全国ツアーのタイトルが基になっています。候補はいくつかあったんですよ。日本語のタイトルもあったし、ストレートに「826aska ファースト」みたいなのもありましたし。

−では、アルバムタイトルが決まってから「Departure」を入れるという話になったのですね。

826aska 「Departure」は私も運営スタッフも好きな曲の一つで、この曲ありきでツアータイトルを決めたという経緯もあったんです。ツアーが終わっても聴いてほしいという思いはあって、DVDにもミュージックビデオという形で収録していただけてうれしかったです。

−DVDに収録のミュージックビデオといえば、「MIRACLE SHOT」はハイヒールを履いて演奏していましたね。

826aska 監督さんがいろんな角度から撮るプランを立てていて、足下のアップがあったり、指先のアップがあったりで、通しで50回くらい演奏したかなと思います。普段はエレクトーンシューズを履いて演奏するので慣れるまでちょっと時間がかかりましたけど、楽しく弾いているのが皆さんに伝わればいいかなって。

−J-FUSION好きとしては(T-SQUAREのカバーの)「TWILIGHT IN UPPER WEST」が刺さりました。「そこで『TRUTH』でなくて、同じアルバムに入っている『TWILIGHT』を選ぶとは!」と(笑)。

826aska 実は「TWILIGHT」のことを好きと言ってくださるファンの方も多いんです。でも、主要曲2〜3曲を中心にライブのセットリストを組んでいくと時間の関係で外れることが多くて…。曲自体はすごくいい曲なので、「TWILIGHT」や、(3曲目の)「彼方の光」など、ライブであまり演奏できない曲をアルバムに入れることができてよかったなって思います。

−「彼方の光」は、ユーチューブで公開中の演奏動画でも比較的初期の曲ですよね。改めてレコーディングすることになって、曲に対する思いの変化はありました?

826aska 自分の昔の動画ってあまり見なくて、あの頃にどんな演奏をしていたか忘れてたんですよ。それで新たに「彼方の光」を録音してみたら、家族に「すごくテンポがゆっくりになった」「間の取り方、遅くない?」って言われたんです。そこで初めて昔の動画を見て、自分でも「今よりずいぶん速いな」って(笑)。自分では分からなかったんですけど、こんなに感性が変わるんだなって実感しました。

−「彼方の光」の動画公開は2015年8月ですものね。

826aska 「彼方の光」はリズムの無い曲で、自分の感性で次の小節に移りながら演奏していくんです。中学生の頃は、あの動画のテンポが自分にとって心地よい速さだったのかなって。動画を見てくださった方から「心地いい」っていうコメントも頂いていましたし。動画のイメージでCDを聴いた時に「あれ?」ってならないよう、徐々にテンポを上げながらテークを重ねました。

大変な時は「大きく変われる時」 家族の言葉に励まされています

−原曲への思い入れが強いリスナーだと826askaさんの演奏と原曲を比べてしまいそうです。原曲のニュアンスはどのように研究しました?

826aska 例えば「MIRACLE SHOT」だと、管楽器だけでもトロンボーン、トランペット、サックスなどいろんなパートがあるんですけど、楽器によって音の切れ方が全く違うんです。原曲をしっかり聴きながら、「トロンボーンはトランペットとは違うペタペタしたような弾き方がいいかな」などと研究していきました。中学生時代の吹奏楽部での経験を生かすことができました。

−吹奏楽部では管楽器のパートでした?

826aska 私自身はパーカッションだったんですけど、他の楽器を近くで聴ける環境だったのが今につながっていますね。「Everything」は原曲が歌もので、しかも「エレクトーンで弾くのは難しい」と言われるサックスの音色でメロディーを演奏するので、吹奏楽部での記憶をよみがらせながら何度もテークを重ねました。

−高校では吹奏楽部に所属せず、エレクトーンに集中した音楽活動を続けていますよね。

826aska そうですね。中学3年生になる頃に初めて人前でライブというのをさせていただいて、進学後に吹奏楽を続けるかどうかかなり迷いました。吹奏楽もエレクトーンも楽しいけど、吹奏楽を続けるならエレクトーンでの音楽活動はできなくなっていくので…

−「エレクトーンで活動する」と決断した決め手は何だったのでしょう?

826aska ライブを見た方が「また聴きたいわ」と喜んでくださっているのを見て、このままエレクトーンを諦めるわけにはいかないなと思ったんです。「吹奏楽とエレクトーン、どっちを取る?」って自分に問い掛けて、エレクトーンでもっともっと活動していきたいと思ったのが決め手ですね。

−DVD収録のオフショットからも感じましたが、運営スタッフの家族の支えも大きいですね。

826aska ライブ会場でもそろいのスタッフウエアを着ているので「家族全員のファン」と言ってくださる方もいます。母は「大変なこともあるだろうけど、大変な時は『大きく変われる時』だから、ここが頑張り時。苦労を乗り越えれば大きく変わって成長できるよ」と励ましてくれます。「テスト期間とライブが重なった!」というような大変さもあったりするんですけど(笑)。

−大変さを乗り越えながら、大きく変わっていく姿を見守るファンの皆さんにメッセージをどうぞ。

826aska 皆さんの支えのおかげで、ライブツアーを行うことができたり、CDリリースの話を頂いたりすることができました。3月下旬から始まる2回目のライブツアーは、前回以上に皆さんに楽しんでもらえる内容になるよう精いっぱい頑張ります。これからも応援よろしくお願いします。チャンスがあれば海外でのライブにも挑戦したいです。

−そういえば、今年はエレクトーンの60年イヤーだと聞きました。

826aska そうなんですか! 60年の節目でCDを出せるというのはすごく光栄ですね。「節目の年にふさわしい、恥ずかしくない活動をしないと」って気合いが入ります。


3月27日発売
アルバム「DEPARTURE」

TYPE-1(CD+DVD) 3,000円(税別)

TYPE-2(CD) 1,500円(税別)

【CD収録曲】

  1. MIRACLE SHOT
  2. Everything
  3. 彼方の光
  4. TWILIGHT IN UPPER WEST
  5. 君の瞳に恋してる
  6. Departure

【DVD収録映像】

  1. Departure(ミュージックビデオ)
  2. MIRACLE SHOT(ミュージックビデオ)
  3. Making Movie
  4. Off Shot Movie 〜826aska Christmas Live(2018.12.23 名古屋・今池ガスホール)より〜

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■826aska オフィシャルサイト