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福井県立図書館の新キャラ、愛称決まる 「目標は100万冊読破」などの設定も

職員から記念品を受け取る三上さん(右)

職員から記念品を受け取る三上さん(右)

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 福井県立図書館が10月25日、新マスコットキャラクターの愛称を発表した。

「ナイトライブラリー」の一環として、同館庭園で皆既月食の観望会も開かれた

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 愛称は「司書猫『れふぁにゃん』」で、福井市在住の三上千晴さんが命名した。同館は5月22日から、入館者1000万人達成記念イベントの一環として愛称を募集し、締め切りまでの1カ月間で224通が寄せられた。

 キャラクターは同館ウェブサイトのコンテンツをまとめた単行本「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」(講談社)の表紙画を基に、イラストを手がけた多田玲子さんが新たに制作した。佐々木智宏館長は「ネコのイラストなので『れふぁにゃん』の名は多数寄せられると想像していたが、意外にも応募は三上さんだけだった」と明かす。

 11月8日、読書週間に合わせて開かれた夜間開館イベント「ナイトライブラリー」の冒頭にセレモニーがあり、キャラクターをあしらったパーカなどのオリジナルグッズや、越前漆器製のタンブラーなどの記念品が職員から三上さんに贈られた。

 月に2、3回同館を利用するという三上さんは「『100万回死んだねこ』が図書館の調査・相談カウンター利用を呼びかける本だということを知り、レファレンス(=調べ物)を意味する英語とネコのイメージを掛け合わせて考えた。まさか私の案が採用されるとは思わず、図書館からの知らせを受けて驚いた」と振り返る。

 愛称発表に合わせ、「目標は100万冊読破」「覚え違いの本を見つけることが特技」「好きな本は『100万回生きたねこ』」などの設定も盛り込み、ストーリー性を持たせた。多田さんの意向で、福井県内各市町の図書館にもキャラクターの使用を開放する。

 佐々木館長は「発表から半月ほどだが、ぬいぐるみなどオリジナルグッズ製作の問い合わせも寄せられ手応えを感じている。れふぁにゃんを文字通り『司書の一人』と位置付け、お薦め本のPOP展開などを通じて図書館の活用を促していければ」と話す。

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