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福井県立図書館が入館者1000万人 限定グッズ配布など記念イベントも

佐々木館長(左から2番目)と共にくす玉を割る小柳さん親子

佐々木館長(左から2番目)と共にくす玉を割る小柳さん親子

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 福井県立図書館(福井市下馬町)の入館者数が5月21日、1000万人を超えた。

イラストレーター・多田玲子さんが手がけた同館マスコットキャラクター。「100万回死んだねこ」の表紙イラストと細部が異なる新バージョンでお目見えした

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 同館は2003(平成15)年2月、旧館(=現・県立こども歴史文化館)から移転オープン。建築家・槇文彦さん設計の建物に県文書館と県ふるさと文学館を併設し、現在、図書館の蔵書数は約109万冊に上る。昨年、同館ホームページのコンテンツをまとめた単行本「100万回死んだねこ 覚え違いタイトル集」が講談社(東京都文京区)から出版され、8万部を超えるベストセラーとなった。

 鯖江市在住の主婦・小柳真純さん、子の凛さん、蓮夢(れん)君が、移転オープンから1000万人目の入館者となった。記念セレモニーでは佐々木智宏館長と共にくす玉を割り、越前漆器の「おうちで読書用タンブラー」、同書、同書表紙のキャラクターをあしらった時計やパーカー、館内カフェテリア「あすわの木」食事券などの記念品を受け取った。

 小柳さん親子は2週間に1回のペースで同館を訪れ、凛さんは物語の本、蓮夢君は昆虫図鑑を好んで借りるという。真純さんは「いきなりの出来事で驚いたが、記念セレモニーの当事者になるのは初めての経験でうれしい」と笑顔を見せ、「子どもにも大人にも親しみやすい図書館であってもらえれば」と期待を込めた。

 同館は6月下旬にかけ、オリジナル記念グッズ配布、同館への応援メッセージ募集、人気アニメキャラクターをあしらったクリアファイルなど雑誌付録の配布、「“1000”にちなんだ本」の特集、「あすわの木」とのコラボなど、入館者1000万人達成を記念したイベントを展開する。

 オリジナル記念グッズは「100万回死んだねこ」表紙を飾るキャラクターの入ったトートバッグ。同館で図書を借りた利用者を対象に、5月28日~6月8日の期間中、当日の貸し出しレシートの提示により配布する。配布数は各日先着100人。

 福井県民を対象に同キャラクターの名前も公募し、決定した名前の応募者から抽選で1人に記念品を進呈する。名前はひらがな、カタカナ、漢字で構成するものとし、館内備え付けの応募用紙または同館ホームページの応募フォームで受け付ける。応募点数は1人1点まで。受け付け期間は5月22日~6月22日。

 佐々木館長は「『100万回死んだねこ』を機に、これまで当館になかったマスコットキャラクターも誕生した。来年は移転オープン20年の節目でもあり、職員一同、県民に愛され『役に立つ』と言ってもらえる空間づくりに努めていきたい」と抱負を語る。

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