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鯖江でトークラウンジ-地方におけるデザインの課題と展望語り合う

河和田地区の郷土料理を囲み和やかな雰囲気で進行

河和田地区の郷土料理を囲み和やかな雰囲気で進行

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 地方におけるデザイン業界の現状やこれからの展望を語り合う「ふくいデザイントークラウンジ #01」が5月15日、鯖江市内のものづくり拠点「TSUGI Lab(ツギラボ)」(鯖江市)で開かれた。

「クリエーティブに対するモチベーションの高さを感じた」と参加者の印象を語る田子學さん

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 グッドデザイン賞選定などの活動を行う公益財団法人日本デザイン振興会(東京都港区)が主催。SNSやクチコミで開催を知ったグラフィックデザイナーやカメラマン、漆器職人、建築家など、日頃デザインに関わる35人が県内各地から集まった。

 冒頭、同振興会事業部の林良子さんが「グッドデザイン賞の事業で知り合う方の多くは企業人。『地方のデザイナーに直接会って話がしたい』という動機からトークラウンジを企画した」とあいさつ。続いて、同賞の審査委員も務めるアートディレクター田子學さんが、米ウッドマンラボ社のアクションカメラ「GoPro」の開発エピソードを引き合いに講演。「ものづくりで大切なことは、『自分が欲しいものを形にする』という情熱。一見ニッチに思えるかもしれないが、グローバルニッチという言葉があるように、世界を見渡せば『欲しい』と考えている人は少なからずいる」と話した。

 後半は、参加者それぞれの自己紹介を兼ねたフリートーク。「デザインの話を刺激剤にして店の運営に生かしたい」(雑貨店店主)、「生活者に直接渡る『商品』を生み出せていないため危機感を持っている」(和紙職人)、「普段はエンジニアとの付き合いが多いので違う業種の人と交流したかった」(ウェブデザイナー)など、参加の動機や抱える課題を語り合った。

 イベントを終えた林さんは第2回の日程は未定としながらも、「地方のリアルな声を聞くことができ満足。近いうちに続編を開きたい。他の地域でも同じような交流の場を設けられれば」と感想を述べた。

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