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いわさきちひろ生誕地で企画展 福井の記念館、「かわいいもの」テーマに

展示室の様子。ピエゾグラフによる複製により、明るい光の下での水彩画鑑賞が可能となった

展示室の様子。ピエゾグラフによる複製により、明るい光の下での水彩画鑑賞が可能となった

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 福井県越前市の「『ちひろの生まれた家』記念館」(天王町)で現在、企画展「かわいいものが好き」が開かれている。

同館の本館。奥にある別館には、いわさきちひろ作品などをそろえる絵本ライブラリーやミニシアタールームがある

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 同市で生まれた絵本画家・いわさきちひろの作品群から、花、小鳥、チョウなど「かわいいもの」が描き込まれた作品をピックアップした展覧会。ちひろ美術館(東京都・長野県)による原画デジタルアーカイブを「ピエゾグラフ」という技法で表現した複製画を展示する。

 展示するのは、絵雑誌「よいこのくに」「キンダーブック」や絵本「もしもしおでんわ」、カレンダーなどに描かれた作品など、1950年代前半から1970年前後に発表した計14点。同館本館1階エントランスと2階企画展示室に作品を展開する。

 同館を運営する越前市観光協会(府中1)の中桐充彦さんは「作品にさりげなく描き込まれた小さな命や無垢(むく)なものに着目した展覧会。いわさきちひろの熱心なファンにも、原画の紙の質感までも再現したピエゾグラフの技術と共に、新たな切り口で彼女の作品を鑑賞してもらえれば」と呼びかける。

 同館は2004(平成16)年、質・古着商だった商家跡を改装し開館。いわさきは1918(大正7)年12月の誕生から翌春まで商家の離れに住んでいたと伝えられ、館内には写真パネルや年表など関連資料、いわさきのアトリエを再現した常設展示スペースなどを設ける。

 開催時間は10時~16時。入場料は、一般=300円、高校生以下無料。火曜休館(祝日の場合翌日)。6月6日まで。

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