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福井でトークカフェ「ハナスバ」 気鋭の写真家と演出家、「筆談」で芸術語る

フライヤーを手にする荒川さん

フライヤーを手にする荒川さん

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 福井市のライブスペース「福井 北ノ庄クラシックス」(福井市中央1)で12月2日、トークカフェ「ハナスバ」が行われる。主催は、福井市文化会館(春山2)を拠点に音楽や演劇などの文化事業を行うNPO法人「福井芸術・文化フォーラム」。

齋藤さん(左)と相模さん(右)。フライヤーデザインは相模さんが手掛け、2人が初めて交わした「往復書簡」を基にしたという

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 「ハナスバ」は昨年10月、同NPOが「障がいを持つ人の表現活動をより豊かにするには」というテーマを設けて初めて行ったトークイベントで、本年度は隔月開催している。イベントは、話し手が主に話す「場」と、会場に集まった人が自由に交流し話す「場」という2部構成で進む。

 今回は話し手に、写真家・齋藤陽道(はるみち)さんと演出家・相模友士郎さんを迎える。1983(昭和58)年東京都生まれの齋藤さんは、新人写真家の登竜門「キヤノン写真新世紀」優秀賞受賞の経歴を持ち、最近では森山直太朗さんのアルバム「大傑作撰」のジャケット写真を手掛けた。相模さんは1982(昭和57)年福井市生まれで、現在は京都を拠点に全国各地で舞台演出活動を行う。今年8月には同会館での舞台「スーパーインポーズ」を演出した。

 企画担当の荒川裕子さんは「今年1月、大阪でのシンポジウムで初めて齋藤さんの筆談トークに参加したことがきっかけ」と振り返る。「物事の『当たり前』を当たり前として受け止めず、常に問いを投げ掛けるという作品作りの考え方などを見聞きし、相模さんの世界観とのつながりを感じた。近年、当フォーラムの企画で精力的に作品発表を行う相模さんと言葉を交わしてほしいと考え2人の起用を決めた」と話す。

 齋藤さんは生まれつき耳が聞こえず、当日は「自分の生の声を直接届けられる」筆談でトークを交わす予定という。荒川さんは「ピアノ演奏のBGMが流れる中、手書きの文字や絵などで次々と言葉が生み出される様子はまるでパフォーマンス作品を見ているよう。『ハナスバ』は異なる興味を持つ人同士の思い掛けない出会いを秘めた場。自分の中で当たり前と思っていた価値観を更新するきっかけになれば」と呼び掛ける。

 19時開演。料金は1,500円(1ドリンク付き)。定員60人。ホームページで申し込みを受け付ける。

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