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福井で市民劇「Miageru」 老若男女10人、即興劇に挑む

場面設定だけを行い演じる「ままごと」の一コマ。福井弁のせりふが飛び交う

場面設定だけを行い演じる「ままごと」の一コマ。福井弁のせりふが飛び交う

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 福井市文化会館(福井市春山2、TEL 0776-20-5010)で5月30日・31日、市民劇「Miageru -ミアゲル、女、モラトリアム-」が上演される。

 同館を拠点に文化事業を行うNPO法人「福井芸術・文化フォーラム」が企画。同市生まれで劇団「東京デスロック」主宰の多田淳之介さんを総合演出に迎え、公募に応じた男女10人が福井の主婦をテーマにしたストーリーを演じる。年齢層は30~80代と幅広く、役者として舞台に立つのが初めての人もいるという。

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 企画の発端は、福井在住の主婦から寄せられた「自分の時間はできたが老け込むには早い。何か物足りない日常を演劇にぶつけたい」との声だったという。同NPO事務局長の中埜浩之さんは「観賞型から参加型へと事業の軸足を徐々に移す中で寄せられた要望だった。多田さんは全国の劇場・劇団との製作実績も多く、コラボレーションを呼び掛けた」と話す。

 本番に向けての準備は4月中旬からスタート。多田さんが福井の女性に親世代との同居や共働きなどの悩みを取材する一方、「ままごと」と称した寸劇や、「見上げる」を題材にした作文などを通じて演技指導を進めている。参加者の三上光代さんは「個人でも劇団に所属しているが、一字一句整ったシナリオがないなど自分の知らない演出法が新鮮で楽しい」と笑顔を見せる。

 当日はイントロダクションに始まり、複数本の「ままごと」、悩み相談の座談会、作文朗読など多彩な構成を予定する。観客へのアプローチ手法だけを決めて場の流れに任せるのが「多田流」の演出で、本作でも同様の手法を採るという。多田さんは「取材をきっかけに、街ゆく女性のバックグラウンドに気を留めるようになった。作品を通じて観客にも同じような視点を持ってもらえれば」と意気込む。

 開演は、30日=19時、31日=13時、17時。料金は、前売り=一般2,000円・学生1,000円、当日=一般2,500円・学生1,500円。

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