カフェイベント「図録カフェ #1 福井の中心でアートを語ろう」が10月19日、福井駅西の書店「わおん書房」(福井市中央1)で行われる。
会場の「わおん書房」。店舗奥にあるカフェスペースで、ソフトドリンクなどを販売する
地元アート情報の発信など、美術作家の活動を応援する福井の美術愛好者グループ「芸術専門楽群」が主催するイベント。同グループが約30年にわたり収集してきた国内外の展覧会図録から55点を展示し、自由に閲覧できるカフェスペースを店内に設ける。
展示予定の図録は、瀬戸内国際芸術祭(岡山県・香川県)、横浜トリエンナーレ(横浜市)、アルチンボルド展(国立西洋美術館)、中原淳一展(刈谷市美術館)、フランシス・ベーコン展(豊田市美術館)、ふくい国際ビデオ・ビエンナーレ(福井県立美術館)、光州ビエンナーレ(韓国)、ドクメンタ(ドイツ)など。
スタッフは「ほとんどの図録は現地で購入しており、海外の美術展を訪問したときには図録運搬用のカートを急きょ購入したこともある。私たちにとって図録とは、美術書という価値を超えた、旅の思い出を振り返ることのできるアイテム」と話す。
会場では美術展スナップ写真のスライドショー上映や、大野市在住のスクラッチアート作家・若林朋美さんによる原画の展示も行う。スタッフは「福井にはアート談義を楽しめる場があまりなく、書店を媒介にアート好きや本好きの人たちが交流できればと企画を立てた。イベントでは近世から現代までの図録をそろえる予定で、お薦め図録の持ち込みも歓迎」と呼び掛ける。
営業時間は11時~19時。入場無料。