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福井の書店で「ことばの生まれる景色」展 原画12点、新たな本の楽しみ方提案

店主の廣部さん。「nakabanさんの作品は青の使い方が独特と感じる」とも

店主の廣部さん。「nakabanさんの作品は青の使い方が独特と感じる」とも

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 福井駅西にある書店「わおん書房」(福井市中央1)で9月12日、企画展「ことばの生まれる景色 nakaban原画展」が始まる。

同店店内。児童書やアート関連本の品ぞろえに力を入れる

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 小説や児童書など40作品の一節とそれにまつわるエッセー、作品から想起した絵画などを収めた「ことばの生まれる景色」(辻山良雄さん・文)の出版を記念し、版元のナナロク社(東京都品川区)が1年かけて全国展開する展覧会の福井編。他県での開催をツイッターで知ったという店主・廣部貴子さんが同社に打診し、同店での開催が実現した。

 店舗奥のスペースに、同書収録作品からピックアップした12作品のテキストとイラストを展示する。作品の絞り込みに当たっては廣部さんの意向も反映されたといい、「星野道夫さんの『旅をする木』、メイ・サートンさんの『独り居の日記』、ミヒャエル・エンデさんの『モモ』など私の好きな作品が採用されて良かった」と顔をほころばせる。

 今年4月にオープンした同店では、ビジネス書の著者を招いたトークショーや、読書愛好者が集まるブックトークなどを行っている。廣部さんは「本を媒体にした出会いや体験を提供したいと考え、少しずつではあるがイベントを企画している。今回の原画展も文字や絵を追うだけでない、新たな本の楽しみ方を感じられるきっかけになればうれしい」と話す。

 期間中、来場特典として同書オリジナルしおりを進呈する。同書の挿絵を手掛けたnakabanさんが福井や同店をイメージして描いた絵を基に作ったスタンプも用意し、「来場記念にスタンプを押して持ち帰っていただければ」と呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。火曜・水曜定休。観覧無料。9月23日まで。

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