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福井・越前市の銭湯で音楽イベント「OVER FURO」 サイレントシステムのDJタイムも

イベントのフライヤー。「『OVER FURO』のタイトル通り、多くの人で会場がにぎわえば」とスタッフ

イベントのフライヤー。「『OVER FURO』のタイトル通り、多くの人で会場がにぎわえば」とスタッフ

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 音楽イベント「OVER FURO」が11月4日、福井県越前市にある銭湯「城勝湯」(越前市若竹町)で行われる。

5月の再開1周年イベントで行った落語会の様子

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 同店は1962(昭和37)年創業。2017(平成29)年に一度廃業したが、昨年5月、福井工業大(福井市学園3)建築土木工学科下川研究室のメンバーらでつくる「machiYOKU」プロジェクトによって再開した。

 イベントは同プロジェクトと、県内の音楽ファンらでつくる実行委員会との共催で行う。脱衣場や浴場などをクラブのフロアに見立てるというコンセプトで、ハウス、テクノ、アニソン、ポップス、アイドルソングなどのDJタイムや、シンガー・ソングライターによる弾き語りなどのプログラムを展開する。浴場には足湯も設ける。

 DJタイムでは会場内に音の出ない「サイレントフェス」のシステムを導入。来場者は手持ちの有線ヘッドホンや有線イヤホンなどを持参し、受付で貸し出される専用FMラジオと接続する。当日はジャンルの異なるDJプレーを同時に3チャンネル体制で流す予定で、チャンネルを切り替えながら好みの音量で音楽を楽しむことができる。

 実行委員の一人は福井市内のクラブなどを会場にDJイベントの運営も行う。「福井にはクラブが少なく、一人のリスナーとして思い切り音楽を楽しめる場ができればとイベントを企画している。今回は昼間に開催する入門編的なテーマで、これまでクラブになじみのなかった方が夜のイベントに足を運ぶきっかけになれば」

 再開以来、落語会、写真展、音楽ライブ、包丁研ぎ体験などのイベントを行ってきた同店。プロジェクトスタッフでイベント企画に携わる門田和也さんは「大音量のクラブイベントとは異なるサイレントシステムを使うことで、参加者同士が話を交わしやすい空間になりそう。銭湯はもともと地域の人たちのコミュニケーションの場でもあり、足湯と音楽を楽しみながら交流を深めてもらえれば」と呼び掛ける。

 13時開演。入場料1,000円。サイレントシステムの同時聴取可能人数は20人。

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