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福井の伝統工芸応援アイドル「さくらいと」初ステージ 楽曲販売、「Tシャツ配信」で

メンバーのKANAEさん(左)、MAIさん(右)。啓新高(福井市文京4)ファッションデザイン科も衣装製作に協力した

メンバーのKANAEさん(左)、MAIさん(右)。啓新高(福井市文京4)ファッションデザイン科も衣装製作に協力した

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 福井のアイドルユニット「さくらいと」が10月5日、越前町のイベントでステージデビューした。

ライブに先立ち、福井県マスコットキャラクター「はぴりゅう」と共にイルミネーション点灯式のカウントダウンも行った

 さくらいとは、「福井の伝統工芸応援」をコンセプトに掲げ活動するユニット。今年2月、プロデューサーの川縁清志さん(福井市出身)らが構想を発表し、6月の公開オーディションなどを経てメンバーが決まった。現在のメンバーは福井在住のMAIさんとKANAEさんの2人で、動画アプリ「17Live(イチナナライブ)」での配信などを連日行い初ステージの準備を進めてきた。

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 2人はこの日、越前陶芸村(越前町小曽原)で行われた「第9回 越前秋季陶芸祭」ナイトイベントに登場し、川縁さんが手掛けたデビュー曲「水灰色グラデーション」を熱唱した。衣装はデビューに合わせて製作したオリジナルで、越前和紙由来の生地、越前打刃物の技術を金具に取り入れたファスナーなど、伝統工芸色をふんだんに盛り込んだ。

 デビュー曲は頭サビから展開する落ち着いた曲調で、福井の空の下で熱く強く生きる若者たちの姿を中性的な視点でつづった。タイトルはかつてハンドボール部に在籍した川縁さんの体験に基づくもので、「校庭で練習していた夕暮れ時、空全面がグラデーションを帯びる15分ほどの出来事がずっと記憶に残っていた」という。

 会場にはアイドルファンら約100人のほか、同ユニットのドキュメンタリーを制作中という羽水高(福井市羽水1)放送部員の姿もあった。越前町在住の40代男性は「夜の時間帯に合う雰囲気のいい曲だと感じた。衣装もスカートのデザインが違うなどの仕掛けがあり2人にとても似合っていた」と話し、福井市から訪れたという20代女性は「初ステージで緊張しているかと思ったが、歌とダンスをしっかり披露していてかわいかった。これからさらに福井を盛り上げてもらえれば」と期待を寄せた。

 初ステージを終えたMAIさんは「私は曲を覚えるのが苦手な方だが、『水灰色』は2回ほど聴いただけで覚えられるくらい体にスッとなじんだ。大勢の方が来てくださり、恵まれた環境でデビューできて幸せ」と振り返り、高校時代に音楽系の部活動に所属していたというKANAEさんは「高校時代を思い出し、やっぱりステージが好きだということを実感した。小さい子どもに握手を求められたこともうれしかった」と笑顔を見せた。

 デビュー曲は10月19日、楽曲配信のQRコードをプリントした「Tシャツ配信」という形態で販売を始める。「Tシャツを着て応援してくださる方を起点にした楽曲の広がりを期待し、通常の音楽配信と異なる手法を取った」と川縁さん。Tシャツには越前織のタグも付き、タグ裏面に織り込まれたQRコードをスマホなどで読み込むことで購入者限定曲がダウンロードできる仕様となっている。

 Tシャツは4,800円。

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