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福井・池田発ツアー「バスないと号」 「公共交通の利便性感じるきっかけに」

チラシを手にする溝口さん

チラシを手にする溝口さん

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 福井県池田町を起点にするツアー「バスないと号」が12月16日、行われる。

バスは、同町内と福井駅東口(写真)を往復する

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 同町と福井市内とを往復する町民対象のマイクロバスツアーで、町民でつくる実行委員会が企画した。今回が3回目。ツアー取り扱い事業者は池田観光トラベル(越前市赤坂町)。

 利用は事前予約制。当日14時から同町各集落を巡回し、15時30分ごろ福井駅着。自由行動を挟み、21時30分に同駅発、22時10分ごろ同町各集落着を予定する。

 過去2回、春の花見シーズン、8月の「福井フェニックスまつり2017」に合わせてツアーを行った。参加者から「初めて会った人ともすぐ仲良くなり楽しい時間を過ごせた」「50年ぶりに(福井駅西の)新栄商店街に出掛けるきっかけができた」などの感想が寄せられているという。

 実行委員会の溝口雅子さんは「池田町は公共交通機関の便があまり良くなく、福井駅行きの路線バスは土曜・日曜に各1往復があるだけ。ほぼ完全に車社会の町で、福井市内での飲酒を伴う飲食も気軽に楽しめない。『バスないと号』で公共交通の利便性を感じていただければ」と話す。

 同ツアーを町民の生活の質向上に発展させる考えも示す。「池田町への移住促進、北陸新幹線の敦賀延伸、車を運転できる現役世代の高齢化などを考えれば、公共交通網の不備は見過ごせない課題。役場や町民を交えながらより良い解決策を模索したい」

 料金は、中学生以上=往復1,400円、小学生=700円。定員28人。12月8日17時締め切り。

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