福井市にあるIT企業「ALL CONNECT(オールコネクト)」(福井市栂野町)が11月11日、同社キャラタクター「新生オルコネマン」の就任を発表した。
面接では、ヘルメットなどの着脱を見る物理要件のチェックもあった
オルコネマンは2017(平成29)年、同社の企業理念「社会をにぎやかに」に合わせて誕生したヒーロー。テレビやユーチューブなどで展開する企業CMへの出演のほか、梅雨入り当日の雨傘配布、福井フェニックス花火会場でのタオル配布、ハロウィーンイベント会場でのごみ拾い、イラスト入りチョコレートの街頭配布などの活動を行ってきた。
同社は9月10日から、「平成から令和へと時代が変わったのを機に、ヒーロー活動の領域を拡大する」目的で新生オルコネマンの「中の人」を一般公募。求める人物像として、「福井が好き」「ヒーロー敵キャラ5年以上」「3語ほどの内容をジェスチャーだけで表現できる能力」などを示し、関心を寄せた県内外の10代~50代の計11人がエントリーした。
審査は集団面接形式で行い、志望動機などの自己PR、決めポーズなどのエンターテインメント性、スーツのフィッティングなど物理要件、計3つの観点から絞り込みを行った。応募者は力を込め「子どものころに見た『ごみ分別ヒーロー』への憧れから、自分自身が憧れられる立場になれれば」「子どもも大人も夢を実現できるような活動をしたい」などヒーローへの思いを口にした。
新たな「中の人」は神戸市在住の30代男性で、「昔憧れていたかっこいいヒーローになれるチャンスだと思い応募した。今後の活動に対するプレッシャーもあるが、新生オルコネマンに選ばれてうれしい。福井のことを県外にPRしていくとともに、子どもたちがまねしたくなるような活動をしたい」と抱負を語った。
審査員は「県外から応募するという熱意に打たれた。決めポーズやジェスチャーなどもやり切っており、今後の活動にも真剣に向き合ってくれるだろうと感じた」と決定の背景を説明。「『福井には何もない』という発言も印象的で、何もない福井から新たな魅力を創出するアイデアを発案してもらえれば」と期待を寄せる。