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福井工業大デザイン学科、「へしこサミット」開催へ 設立10年記念、郷土料理題材に

フライヤーには「どこにもないデザイン学科を目指して10年」のコピーを記した

フライヤーには「どこにもないデザイン学科を目指して10年」のコピーを記した

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 食文化イベント「福井へしこサミット2019」が7月27日、福井駅西口にある複合施設「ハピリン」(福井市中央1)1階広場「ハピテラス」で行われる。

2017年2月、福井市美術館(下馬3)で行われた同学科卒業制作展の様子

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 福井工業大(学園3)デザイン学科が学科設立10年を記念して行うイベントの一環で、昨年11月に続き2回目。県内のへしこ生産者が自社商品のこだわりを紹介する「福井へしこめぐり」、プロの料理人が提案するへしこの新たな食べ方、学生が考案したへしこ関連アイテムのデザイン発表、へしこ販売ブースなどで構成する。

 へしこは塩漬けにしたサバなどの魚をぬかに漬け込む郷土料理。同学科の川島洋一教授(同大地域連携研究推進センター長)は「学科として『地域資源の盛り上げ』というテーマを掲げており、(県内のエリアである)嶺北と嶺南に共通する食文化であるへしこに着目した。2つのエリアをつなぐ媒体としてへしこを捉えると、新たな発見が生まれるのではと期待した」と振り返る。

 食文化とデザイン学科との関わりについて、川島教授はデザインという言葉の意味が変容していることも理由に挙げる。「デザインに求められる役割が『価値のブランディング』へと変化している。プロダクト、グラフィック、ウェブなどといったデザイン領域をまたぐ総合的な力を地域でどう生かすかが問われている」

 県外出身ながら、今では「製法の違う各社のへしこに合わせて料理を作る」というほどの「へしこ推し」となった川島教授。「郷土料理とは言われながらも、製法や調理法などに詳しい人とそうでない人とのギャップをまだまだ感じる。へしこにはキラキラとした可能性がたくさんあり、サミットがその一端を知るきっかけとなれば」と期待を寄せる。

 当日は、同学科の10年を振り返るパネル展示(11時~18時)、福井在住の建築士、デザイナー、交通事業者らゲストを交えたトークイベント「福井とデザイン」(16時30分~)も展開。関連イベントとして、同施設3階の「ハピリンホール」で同大主催の公開講座「福井の公共空間をデザインする -新幹線が来る前にみんなでまちづくりを考えよう-」(13時30分~)も行う。

 へしこサミットは11時~15時。入場無料。

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