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福井で「チェコアニメ映画祭」 県内外から100人、チェコ人の姿も

「映像制作現場ではCG全盛だが、手でリアルな物を作るという素養は必須」と牧野さん

「映像制作現場ではCG全盛だが、手でリアルな物を作るという素養は必須」と牧野さん

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 福井駅西の「響のホール」(福井市中央1)で10月21日、「チェコアニメ映画祭 in FUKUI 2017」が行われた。

第1部「ベストオブチェコアニメ(ポエム編)」の上映作より「手」 ©Krátký Film Praha, a.s.

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 1940年代~1980年代に掛けチェコで作られたアニメ作品を上映する同イベント。編集プロダクション「カウベル・コーポレーション」(福井市二の宮5)が創業15周年を記念し企画した。

 この日は、ウェブサイトやSNSなどで開催を知ったという約100人が県内外から訪れ、福井在住というチェコ人の姿も見られた。

 プログラムは、第1部=ベストオブチェコアニメ(ポエム編)、第2部=シュヴァンクマイエル作品集で構成。チャペック兄弟原作の「郵便屋さんの話」、ヤン・シュヴァンクマイエルさんのデビュー作など計12作品を上映し、「もぐらくんとズボン」など2作品では福井在住のナレーターによる同時吹き替えも行った。

 プラハ工芸美術大でパペットアニメなどを学んだという福井出身の映像ディレクター・牧野惇さんのトークショーも行った。ミュージックビデオなど牧野さんが手掛けた作品とチェコアニメとの関係性を解説したほか、「大学は『学生が教授を選ぶ』というシステムで、新任の教授も自分たちで探し歩いた」「クラスの日本人は私1人と珍しく、街角で知らない人から声を掛けられたこともしばしば」など留学時代のエピソードなどを明かした。

 同社は、創業前の2000年と2001年に同市内でチェコアニメ上映会を行っている。森川徹志社長は「チェコアニメの奥深さを久しぶりに多くの人たちと共有できればと企画した。最近はDVDのタイトルも充実して以前より身近な存在になったが、大スクリーンで見るチェコアニメの魅力は格別。また15年後にお目に掛かれれば」と話す。

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