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福井でシネマコンサート「こひ。」 生演奏と映像の体感型エンタメ、海外展開目指す

「フレル。~feel~」のワンシーン。藤田さん(左)、三木さん(右)

「フレル。~feel~」のワンシーン。藤田さん(左)、三木さん(右)

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 シネマコンサート「こひ。」が10月6日、福井県県民ホール(福井市手寄1)で行われる。

両親の介護を機に、福井に活動拠点を移した小鶴さん。NHKドラマ「精霊の守り人」の構成を手掛けるなどの経歴を持つ

 福井在住の音楽家、デザイナー、映画監督らでつくる団体「アート・メイドイン・フクイ」が企画した。今年6月設立の同団体は、「“ふくい”のアーティストが結集し、“ふくい”のアートシーンをつくり、海外発信を目指す」を掲げ活動し、コンサートは団体が手掛ける初のイベントとなる。

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 プログラムを楽曲の「小節」になぞらえ、第1小節=福井の女性3人でつくる和洋折衷音楽ユニット「玉響(たまゆら)」コンサート、第2小節=恋をテーマにしたトークショー、第3小節=玉響の生演奏と映像とのコラボで構成する恋愛映画「フレル。~feel~」の3部構成で展開する。

 映画は「触れたくなる恋」をテーマにした約40分の作品で、アコーディオン奏者の男性と、奏者に恋する楽器を軸にしたストーリー。福井在住の藤田隆介さん、三木杏奈さんの2人が主役を務めるほか、東京を拠点に活動する女優・津留崎夏子さん(越前市出身)がストーリーの鍵を握る重要な役として加わる。

 撮影はオールロケで、8月中旬、カフェ「ココット」、デザインオフィス「真空ラボ」(以上、福井市)、旧森田銀行本店(坂井市)、金津創作の森、トリムパークかなづ(以上、あわら市)などで行った。

 同団体代表で、監督・脚本を務めた小鶴乃哩子さん(坂井市在住)は「県外から聖地巡礼(=ロケ地訪問)で来ていただけるような作品を目指し、第一線で活躍するクリエーターを東京から招いて照明などの演出にもこだわった。県内の方にとっても、『福井の宝』に改めて恋するようなきっかけになれば」と話す。

 音楽担当の玉響は、同団体副代表の山本晴香さん(フルート)、三木さん(ピアノ)、後藤礼奈さん(箏〔そう〕・三味線)の3人で今春結成。先ごろ、西野カナさんや、加藤ミリヤさんらの楽曲を手掛けたサウンドクリエーター「VIVI DFT」さんのプロデュースによる楽曲配信も決まった。

 小鶴さんは「『フレル』では、演奏技術も含め高いレベルのステージパフォーマンスが求められる。言葉の垣根がないインストゥルメンタル音楽は国境を越える可能性を秘めており、生演奏と映像とが融合した体感型エンタテインメントとして展開したい」とプランを描く。

 県内企業からの協賛や、県のふるさと納税によるクラウドファンディングなどで継続的な事業運営を目指すという同団体。小鶴さんは「海外展開を見据えた芸術表現の土壌づくりが整えば、県外に活躍の場を求める若い世代の流出を止めることにもつながる」と力を込める。

 19時開演。料金は3,500円。チケットは、同ホール、音楽事務所「コンチェルト」(鯖江市日の出町)などで取り扱う。