食のイベント「福井こんぶDay 2023」が10月22日、福井県産業会館(福井市下六条町)1号館で開かれる。
福井大(文京3)総合図書館での「植物分類学から見た昆布展」の様子。10月31日まで
同日に行われる「ケーブルテレビフェスタ 2023」の一環で、大学教員、おぼろ昆布職人、テレビ番組ディレクター、食品メーカー社長、大学生らでつくる実行委員会が企画した。遊びを通して海藻の魅力に触れてもらうことをコンセプトに、「食べ物の『昆布』と生き物の『コンブ』、両方を使ったさまざまな遊びを準備中」(実行委員の江端弘樹さん)という。
会場には、長さ数メートルの生コンブに触ったり昆布に絵を描いたりする「こんぶ遊び」ブース、昆布だしの味わい比べや、同イベント向けに作られた映画上映などを行うステージブース、イベントキャラクターの「こんぶちゃん」をあしらったオリジナル革グッズなどをそろえる「こんぶモノ屋台」などを設ける。
開催は昨年に次いで2回目。福井大の特命講師として海藻に関する科目を担当する江端さんは「コンブはだし昆布をはじめとして端材まで余すことなく活用できる、命を無駄にしない海藻。今回は、革加工で出る端材にキャラクターをあしらったアップサイクルなど、命の大切さを伝えることにも取り組んだ。自然な学びが込められた仕掛けの数々を楽しみにしてもらえれば」と話す。
関連行事として、福井大生が企画した「こんぶ川柳コンテスト」、福井大総合図書館での「植物分類学から見た昆布展」などを展開する。コンテストは昆布やコンブなど「こんぶ」に関する思い出を交えた川柳を募集する企画で、11月6日締め切り。実行委員会が設ける選考会議で金・銀・銅各賞計6点を選出し、入賞者には手すきおぼろ昆布セットなどの賞品を進呈する。
イベントの開催時間は10時~16時。入場無料。