敦賀市のまちづくり会社「港都(みなと)つるが観光協会」(神楽町1)が現在、観光ツアー「気比神宮門前・老舗まち歩き」を展開している。
「気比神宮門前・老舗まち歩き」ツアー中のイメージ(写真提供=港都つるが観光協会)
市内の神楽町1丁目商店街にある創業100年超の老舗店を地元ガイドと共に巡るツアー。同社が設ける観光案内所に寄せられる問い合わせや、商店街を訪れた観光客の「店主の話が面白い」という声などを受け、同社と商店街関係者が連携し約半年かけて実現にこぎ着けた。
訪問先は、呉服店「おりや」、洋品店「ホテヤ」、鮮魚店「おもや」、和洋菓子店「小堀日之出堂」、和菓子店「天清酒万寿店」、昆布店「増井弘海堂」「奥井海生堂」の7店。
ツアーは午前・午後各1回の事前予約制で、2人~6人のグループで予約を受け付ける。料金は1人5,500円。予約状況に応じ、おりや5代目店主・伊藤美佳さん、寝具店「寝創館タニグチ」4代目店主・谷口正宏さん、駄菓子店「のんのん」前店主・今井乃ぶ代さん、敦賀市議の大石修平さんのいずれかがガイドを務める。
ツアー当日は同社カウンターで受け付けの後、おりや店頭で好みの手拭いを選んで手拭いバッグを作り、ガイドと共に7店を巡る。所要時間は約2時間。バッグは商店街の対象店で使える1,100円分のクーポンと共に持ち帰りができる。予約がなくても町歩きを楽しめるよう、ガイド同行なしのフリープラン(3,500円)も設ける。
伊藤さんは「北陸新幹線が開業するまで観光客への接客経験がほとんどなかったが、観光協会や商店街の人たちの協力を得るうちに企画の中心に立っていた。ガイドは未経験で時間配分などの技術習得に戸惑ったものの、他店の取り扱い商品の知識を身に付けることが、生まれ育った地元への再発見につながった」と振り返る。
事業開始に先立ち旅行代理店関係者らを招いて行ったテストツアーでは、参加者から「コロナ禍以降体験する機会の減っていた、店頭でのリアルなやりとりによる買い物の楽しさを味わえた」との声が寄せられたという。
「新幹線開業をきっかけに商店街を訪れる客層の変化を感じるようになった」と伊藤さん。「それまであまり縁のなかった業種の店も、地元ガイドと一緒なら安心して入ることができるのでは。商店街の人間だからこそ話せる日常や歴史を魅力に掲げ、大型観光地とは一味違う体験のできるツアーとして展開できれば」と話す。
火曜・水曜休業。8月10日まで。