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「パワポ」を動画編集ソフトに 福井の短大教員、デジタル教材解説書出版

出来上がったばかりの著書を手にする澤崎准教授

出来上がったばかりの著書を手にする澤崎准教授

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 福井在住の短大教員によるデジタル教材制作解説書が2月6日、技術評論社(東京都新宿区)から出版される。

澤崎准教授が開設する、ユーチューブの「さわらぼ・チャンネル」より。「県外の教員や学会関係者なども見てくださっている」(澤崎准教授)という

 書名は「PowerPointでかんたん! 動画作成 オンライン教材・授業動画・解説動画・プロモ動画を手軽に作って配信」で、仁愛女子短大(福井市天池町)の澤崎敏文准教授が執筆。マイクロソフト製プレゼンテーションソフト「パワーポイント」の動画機能などを駆使し、学校教材などを制作する手順を解説する。ユーチューブやブログなどで公開する動画作成ノウハウを基に、約8カ月かけて出版にこぎ着けた。

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 「動画の記録と作成、配信の手順」「アニメーション機能を使った表現と作成方法」「Windows10の標準アプリで動画編集」など、全5章と補足解説で構成。算数や理科など、初等教育段階の教材制作に応用できる作例も盛り込んだ。澤崎准教授は「ビジネス分野向けの『パワポ本』は多数あるが、教育現場での教材作りに特化した解説本はあまり例がないのでは」と言う。

 同短大は現在、オンラインと対面を組み合わせた時間割で授業を行う。澤崎准教授は担当するオンライン授業の教材の大半を同ソフトで作成しており、「授業1コマ当たりの教材作成時間はLMS(学習管理システム)の設定も含め2~3時間ほど。作成後もスライド単位でシーンを追加できるなど更新がスムーズになり、動画編集に対する考え方がこの1年ほどで劇的に変わった」と振り返る。

 文部科学省が推進する「GIGAスクール構想」を引き合いに、「パワポによる動画教材は学校の先生による手作りプリントのデジタル版と捉えてもらえれば」とも。「ひとたび制作すれば対面・オンラインの双方で活用できる汎用(はんよう)性がある。GIGAスクール構想で支給されるノートPCの活用に戸惑ったり、高価な動画編集ソフトの導入に頭を悩ませたりしている先生方に本書が届けば」と話す。

 仕様はB5変形判、168ページ。価格は1,980円(税別)