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福井の学生グループがサイバー防犯啓発本刊行 学校現場への浸透図る

サイバー防犯啓発本を制作した学生グループ「サイバニクス」メンバー(福井県庁で)

サイバー防犯啓発本を制作した学生グループ「サイバニクス」メンバー(福井県庁で)

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 サイバー防犯啓発本「NET WALKER 2020 危険がいっぱい! 情報化社会を歩く。」が3月20日、三恵社(名古屋市北区)から刊行された。

メンバーの西岡真生さんが描いた、フィルタリングをテーマにしたイラスト。同書掲載のイラストデータは専用ウェブサイトで公開し、サイバー防犯啓発目的に限り無償利用できる

 福井県警察サイバー防犯ボランティアとして活動する、県内4大学(福井大、福井工業大、仁愛大、仁愛女子短大)の学生グループ「Psybernics(サイバニクス)」が制作した同書。企画した福井大教育学部の岸俊行准教授は「情報セキュリティーの専門家でなく、学生によるサイバー防犯啓発本の編集は全国初の取り組みでは」と話す。

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 「ネット社会の危険性」「SNS利用における基本事項」「ネット社会をよりよく渡り歩くための基礎知識」など5章立て計35テーマで展開する。各テーマは見開き2ページ構成で、左ページにイラストや解説漫画、右ページに説明文を載せる。各学生が自分なりにテーマを解釈した上でイラストや解説文などを作成し、福井県警の監修を得た。

 編集作業は昨年11月から始まり、参加メンバー23人によるワークショップや、メーリングリスト、クラウドストレージなどのオンラインサービスを使い共同で行った。ワークショップでは所属大学をシャッフルしたグループワークでネーミングのディスカッションを行うなど、学生同士の横のつながりを図ったという。

 学生たちは「テーマについて調べるうちに、サイバー犯罪者が進化していることが分かった」「親世代より自分たちの方が防犯知識があると思っていたが、過信だということを思い知らされた」と振り返る。仁愛女子短大の西畑敏秀教授は「学生それぞれが、同年代に対する防犯情報の発信源になれば」と期待を寄せる。

 教育現場への普及を目指し書籍流通網を通した販売形態を取る。仁愛大人間学部の安彦智史講師は「学校現場でのスマホ持ち込み容認の動きが進んでいる。ICT教育の第一歩として活用してもらえれば」と呼び掛け、岸准教授は「イラストを手掛かりに(新学習指導要領がうたう)『主体的・対話的で深い学び』を展開するのも一つの方法では」と話す。

 同グループは2017(平成29)年、福井大教育地域科学部(当時)の学生4人で発足し、現在27人が所属する。サイバー防犯をテーマにした楽曲『本当の世界』や、楽曲プロモーションビデオの制作、ツイッターを対象にしたサイバーパトロールシステム構築などの活動を行っている。

 A5判、98ページ。価格は1,350円(税別)。ネット販売のほか、福井県内の書店でも販売する予定。

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