福井県小浜市のご当地グルメ新商品「サバまん」の販売が11月7日、始まる。
交通機関が発達していない時代、福井県若狭地方産の塩サバを京都に運ぶために行商人が徒歩で通ったとされる「鯖(さば)街道」にちなんだ商品。街道の起点が同市であることから、市内にある今富小学校(小浜市和久里)の児童たちが「地域の新名物に」と約2年かけて開発した。
6年生児童38人が地元に伝わるサバ料理を全て味わい、各自が考案した新メニューの中から気軽に食べられる中華まんの商品化を決めた。サバ、タマネギなどの地場産野菜、ショウガじょうゆなどをベースにしたあんを詰め、幅広い年齢層に受け入れられる味付けに仕上げた。
商品化に当たっては、市内にあるレストラン「Kitchen Boo」(小浜市学園町)高野滋光社長のアドバイスも得た。昨年秋に市内で行われた祭りでは約200人が試食し、98%から最高ランクのA評価を獲得したという。
児童は関西地区への修学旅行で同市の観光PRや商品の販売体験をする予定だったが、コロナ禍の影響で旅行先が福井県内に変更。11月5日、福井県観光連盟の協力の下、修学旅行の行程で発表会を行うことができ、児童らは笑顔で商品をPRした。
3個入り冷凍パック。価格は640円(税別)。小浜市、若狭町、おおい町、高浜町内のスーパーマーケット、コンビニ、道の駅、福井県料理専門店「福井乃喜心 鯖街道」(東京都中央区)など計8店舗で販売する。