「福井駅前短編映画祭2019」が11月9日、福井駅西にある映画館「テアトルサンク」(福井市中央1)スクリーン5で行われる。
「RUN! -3films-」への来場を呼び掛ける、津田さん(左)、篠田さん(右)。福井駅西の新栄商店街にある屋外多目的スペース「新栄テラス」で
福井在住の映画ファンなどでつくる実行委員会が企画し、今年で6年目。応募152作品の中からノミネートされた16作品、鯖江市出身の俳優・片山享さんがアイドルグループ「仮面女子」(めがねのまちさばえ大使)とタッグを組み製作した招待作品「つむぐ」、福井市出身の俳優・津田寛治さんが監督となり一般市民と共に製作した「ふくいムービーハッカソン」完成作などの上映を行う。
プログラム全体を6つのグループに分け、休憩を挟みながら展開する。ノミネートされた短編の上映時間は1本当たり6分~30分。青春もの、ラブストーリー、コメディー、ドキュメンタリーなどジャンルも多岐にわたる。審査委員長でもある津田さんはホームページで、「時代に流されない強い意志で選出に当たった。ノミネートされた監督が認められることが僕たちの一番の喜び」とコメントを寄せる。
3日間で映画を撮るというムービーハッカソンは4回目で、9月中旬に同市内でロケハンや撮影などを行った。津田さんは「短期間の撮影にもかかわらず、参加者全員が仕上がりイメージを共有できていたことに感動した。シーンを重ねるごとに役に入り込むスピードも速くなり、俳優にプロとアマの違いは無いとも感じた。大きな財産となった3日間だった」と振り返る。
イベントに合わせ11月8日、同館で短編3本のオムニバス映画「RUN! -3films-」の上映も始まる。2017(平成29)年の同イベント招待作品だった「追憶ダンス」などをまとめた短編集で、津田さんのほか、福井を舞台にしたNHK地域ドラマ「シューカツ屋」(2020年2月放映予定)に出演した篠田諒さんらが名を連ねる。津田さんは3本全てに出演する。
記憶の掛け違いをテーマにした「追憶ダンス」で主演した篠田さんは「私自身、映画を通じて心が救われた経験が何度もある。一人でも多くの人に『この作品に出会えて良かった』と感じてもらえれば」と話し、津田さんは「短編は一般の劇場でなかなか上映されることがなく、故郷の映画館で掛かることに光栄の思い。非日常の空間で映画の楽しさを共有してもらえれば」と呼び掛ける。
全プログラム終了後、「RUN!」に出演した津田さん、松林慎司さん、監督を務めた土屋哲彦さん、畑井雄介さんによる舞台あいさつも予定する。
映画祭は9時開演。料金は、前売り=1日券1,500円、1グループ券1,000円、当日=同2,000円、同1,000円。チケットは、同館チケット売り場、ボクサーパンツ専門店「ラーナニーニャ」(中央1)で販売する。