福井市にある「スタジオしろとんぼ」(福井市狐橋1)で11月23日~25日、舞台「いまから家族。」が上演される。
同市を拠点に1995年3月から活動する劇団「幻像団」の第25回公演で、代表・安川雅人さんのオリジナル作品。ある地方都市を舞台に、平成最後となる11月末金曜夜に起きる2組の家族の出来事を描く。
長女夫婦の住む実家に帰ってきた妹たちを囲み、悩みはあれどもにぎやかな笑い声の絶えない家族。一方は、互いに歩み寄れない距離に切なさをにじませる父娘2人暮らしの家族。ストーリーが進むにつれ、両家族の夜のひと時が徐々に交差していく物語。
演出も手掛ける安川さんは「今回はとてもこぢんまりとした話。親や子どもなどという肩書は無くても、『この人は家族だなぁ』と思えるようになったら、自分にとっても相手にとっても幸せなことなのではと思い、この作品を書いた」と話す。
同劇団は毎年2回公演を行っており、今回は新人2人を含む10代~40代の劇団員8人が出演する。長女役を演じる鴨乃椿さんは「見ているお客さんの性別や世代によって、感情移入できる登場人物が変わってくると思う。観劇後に感想を話し合ってほしい」と呼び掛ける。
開演は、23日・24日=19時、25日=14時。チケットは前売り・一般=1,000円(当日は200円増し)。