福井市足羽(あすわ)山公園遊園地(福井市山奥町)に9月9日、動物舎「ハピジャン」がオープンした。
テープカットでは、地元のボーイスカウトらが風船飛ばしに加わった
同市内にある足羽山の「魅力向上計画」の一環として、市が2016年度から整備を進めてきた。延べ床面積は316平方メートル。1階に熱帯雨林を模した吹き抜け構造の展示室、2階にデッキやフリースペースなどを設ける。市は開業に当たり施設愛称を募集し、159点の応募作から「ハッピー」と「ジャングル」を掛け合わせたハピジャンに決めた。
9時からの記念式典には、東村新一福井市長、市議会議員、地元自治会の代表らが参席。東村市長が「動物と人とが同じ空間で過ごすことができる施設。足羽山を『街なかの里山』として親しんでもらえるきっかけになるものと期待している」とあいさつした。
展示室内では、カピバラ、フタユビナマケモノ、クビワコガモ、オウギバトなど14種33匹を柵やおりの無い状態で展示し、動物の生態を間近で見ることができる。同園では開業イベントとしてえさやり体験などを行い、開園前から整理券を待つ家族連れなどの長い列ができた。
同市内から子ども連れで訪れた30代女性は「冬場でも家族で遊びに来ることができる場所がオープンしてうれしい。絵本などを展示したコーナーもあり長居できそう。愛称が発表された後、『ハピジャン』のアクセントが気になっていたが、市長のあいさつで『ジャ』を強調するということが分かったのも収穫だった」と話す。
営業時間は9時30分~16時30分。月曜定休。入場無料。