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福井の老舗みそ店が新店舗 インバウンド需要見据え、「越境EC拡大の足掛かりに」

「みそ楽」外観

「みそ楽」外観

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 1831(天保2)年創業の老舗みそ店「米五」(福井市春山2)が6月9日、同市内に新店舗「みそ楽(らく)」をオープンした。

「買う」「体験する」などコンセプトの一体感を演出できるよう、1階・2階を吹き抜け構造とした店内

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 「曹洞宗大本山永平寺御用達」の看板を掲げる同社。新店舗は道を隔てて南方にある創業地の社屋から店舗とオフィス機能を移設した。

 売り場面積は約81平方メートル。熟成用の木おけまで地産地消にこだわった「杜の歓び(もりのよろこび)」、低温2年熟成の「ほまれ」などのみそのほか、豚肉のみそ漬け、オープンに合わせて販売を始めた新商品「みそ生餃子(ぎょうざ)」などの加工品も販売する。

 店内の一角には、みそ、こうじ、ほうじ茶など5種のフレーバーをそろえたジェラート(シングル300円、ダブル400円)のテークアウトコーナーも設ける。

 2階には、カウンター7席、テーブル8席、小上がり12席を備えるみそカフェ「misola(みそら)」、みそ作りワークショップなどを想定した体験教室を設ける。カフェは7月5日営業開始で、みそカレー、発酵ランチプレート、甘酒、みそだんごなどの提供を予定する。

 同社は1995年ごろからネットショップも運営する。多田和博社長は「食べる、買う、体験する、学ぶなどのコンセプトを基に新店舗の検討を重ね、訪日外国人旅行者などの受け入れ体制が従来以上に整った。今後の伸びが期待できる越境EC(=電子商取引)の足掛かりとなれば」と話す。

 オープン記念イベントとして、塩こうじづくり体験教室(6月18日・22日・30日)、酢みそ試食会(同14日・23日)、みそ生餃子試食会(同16日・25日)、多田邦夫会長による色鉛筆似顔絵コーナー(同30日)などを行う。

 営業時間は、みそ楽=10時~18時、misola=11時~17時。水曜定休(6月13日は営業、17日休業)。

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