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カニの身むきに焦点当てたフォーク 福井の企業グループが開発

「グランピーク」使用時のイメージ。開発チームによると、力を加えなくてもカニ身が飛び出てくるようなむき心地を実現したという

「グランピーク」使用時のイメージ。開発チームによると、力を加えなくてもカニ身が飛び出てくるようなむき心地を実現したという

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 福井県内の企業グループが11月1日、「シーフードフォーク グランピーク」の販売を始めた。

フォーク先端部。龍泉刃物の職人に受け継がれるという模様「龍泉輪」を刻んだ

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 「越前がにを食べることにどこまでこだわれるか」をコンセプトに掲げる同商品。越前打刃物製造販売「龍泉(りゅうせん)刃物」(越前市)、眼鏡枠などチタン加工技術の職人グループ「チタンクリエーター福井」(鯖江市)、越前がに料理などを提供する料理旅館「望洋楼」(坂井市)がタッグを組み開発した。

 サイズは、全長約22センチ、幅1.5センチ(最長部)、厚さ約3ミリ(同)。重さ約13グラム。ハンドルとスプーン部に純チタンを、フォーク部にβチタンを用いた。別売りで、純チタン製のフォークレスト、耐食性や耐摩耗性などに優れるとされる鋼材「VG10」を用いたナイフも用意する。

 製造に当たった龍泉刃物は1953(昭和28)年創業で、かねて手がけるプロ用調理器具は海外の料理人からも高い評価を得る。フォーク開発では当初、打刃物素材での試作を繰り返したものの、軽量化や形状の実現などで壁にぶつかり、チタンクリエーター福井の協力を得て商品化にこぎ着けたという。

 細身のシェイプを生かし、貝類の身の取り出し、キャビアやソーススプーンとしての使い道も提案。試用した料理人から「耐久性の高い素材なので、サザエの掃除やエビの皮むきなど、魚介類の下処理などにも使える」との評価も得ているという。

 12月1日まで、応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で先行販売の注文を受け付け、単体販売、複数本のセット販売、専用ナイフとのセット販売、越前がにとのセット販売などを行う。価格は1万6,830円から。先行販売終了後、龍泉刃物のECサイトや直売店での販売を予定する。

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