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福井の刃物メーカーが直販店 訪日客需要見据え、工房でナイフ製作体験も

福井を制作拠点に国内外で活動する墨絵画家・西元祐貴さんの作品が掛かる店内

福井を制作拠点に国内外で活動する墨絵画家・西元祐貴さんの作品が掛かる店内

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 越前打刃物ショップ「龍泉刃物 ファクトリー&ストア」(越前市池ノ上町)が4月13日、福井県越前市にオープンした。

売り場中央のカウンターで商品説明する増谷社長(右)

 1953(昭和28)年創業の刃物製造販売「龍泉刃物」(同)が開き、元刃物工場の物件を譲り受け、同社商品を扱う店舗と刃物作り体験などができる工房にリノベーションした。インバウンド需要の増加や、2023年春予定の北陸新幹線南越駅開業なども見据え、約1年掛けて準備を進めた。

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 店舗面積は約330平方メートル。硬度の異なる鋼を63層重ねて鍛造した「梵天雲龍」シリーズの三徳包丁、牛刀、ペティーナイフなど、同社が手掛ける商品約120種を販売する。グレー基調の店内には「越前箪笥(たんす)」の技術を生かした展示棚、包丁研ぎ実演や試し切りなどができるアイランド型カウンターなども設けた。

 工房では複数の体験プログラムを設け、来店客の滞在時間に合わせた内容で応じる。「(同市など丹南地区で行われる物作り体感イベント)『RENEW』へのワークショップ出展を機に、通年型でお客さまを迎える体制ができればと考えた」(増谷浩司社長)。鍛造、焼き、研ぎなどのステーキナイフ製作体験、包丁の仕上げ工程体験、鎚目(つちめ)コースター作りなどを展開する。

 オープン以来、シェフやバーテンダーなど飲食関係者のほか、50~60代の夫婦など一般客も多数来店しているという。増谷社長は「社長就任から10年、多くの人々の支えで直販店オープンにこぎ着けることができた。これからも人との出会いを大切にし、『滞在しながら楽しめる刃物産地』へ発展するよう頑張りたい」と意気込む。

 営業時間は10時~17時。

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